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ATOK(エイトック、''Advanced Technology Of Kana-kanji transfer'')は、ジャストシステムが開発・販売しているかな漢字変換ソフトウェア(日本語入力システム)の名称であり、同社の登録商標でもある。2007年(平成19年)にグッドデザイン賞を受賞した。 現在、Windows向けにATOK 2016 for Windows (Tech Ver. 29) 、Macintosh (Mac OS X) 向けにATOK 2015 for Mac (Tech Ver. 28) 、Linux向けにATOK X3 for Linux (Tech Ver. 20) を最新版として提供している。このほかにWindows Mobile向けにATOK for Windows Mobile、Android向けにATOK for Android、iOSのバージョン8以降搭載iPhoneとiPadとiPod touch向けにATOK for iOSなどがある。'Advanced Technology Of Kana-kanji transfer'')は、ジャストシステムが開発・販売しているかな漢字変換ソフトウェア(日本語入力システム)の名称であり、同社の登録商標でもある。2007年(平成19年)にグッドデザイン賞を受賞した。 現在、Windows向けにATOK 2016 for Windows (Tech Ver. 29) 、Macintosh (Mac OS X) 向けにATOK 2015 for Mac (Tech Ver. 28) 、Linux向けにATOK X3 for Linux (Tech Ver. 20) を最新版として提供している。このほかにWindows Mobile向けにATOK for Windows Mobile、Android向けにATOK for Android、iOSのバージョン8以降搭載iPhoneとiPadとiPod touch向けにATOK for iOSなどがある。 ATOK for iOSなどがある。 == 概要 == ATOKは、前身のKTIS(Kana-Kanji Transfer Input System)から一太郎のかな漢字変換部分として改版したソフトウェアである。KTIS, KTIS2の次がATOK3であることからも判る〔ATOKの歩み 〕。 ATOKは日本語かな漢字変換ソフトウェアとしては歴史が長いもののひとつである。同種のソフトウェアとして一定規模の占有率(share)を持ち続けている。 ATOKは変換精度や学習能力が高く、カスタマイズ(プロパティでの環境設定)の柔軟性がある。他方、他のソフトウェアと相性的な問題が発生することも時折見られる。動作が重いときやソフトウェアの配色設定によっては入力に支障が出る場合もある。これらは、Windowsに標準で含まれているMS-IMEとは異なり、別売りであることから各ソフトウェアメーカーが動作検証を行わないためである。 ATOKは、かな漢字変換ソフトウェアの黎明期において、競合するソフトウェアが変換アルゴリズムにさまざまな工夫を凝らす中、変換アルゴリズムよりも辞書の質に重点を置く手法で、変換精度を高めることに成功している。他社製のものでも学習を重ねることによって変換精度を高めることが可能であったものの、ATOKは初期状態から比較的高い精度を持っていたのが特徴であったといわれる。 ATOK7以降のものは一太郎から切り離し単体販売をしている。現在では一太郎をしのぐジャストシステムの主力製品になっている。2008年(平成20年)9月2日からは、月額あるいは年額契約(license)形態でも提供している。 当初のMS-DOSとその後継であるWindowsのほか、Macintosh、Linux、HP-UX、Solaris、Windows CE、Androidとさまざまなプラットフォームに移植しており、また後述の+ATOKもある。 主要改版(major version up)はWindows版を先行させており、出荷(release)が遅れがちな他OS版ではATOK離れが見られた時期があった。 ATOKは、一般用語の変換精度が高い一方、差別用語とされる単語や卑猥な単語などに対しては、MS-IMEと比べ強い自主規制を行っている。例えば、一般的にも広く用いられる小人(こびと)ですら初期の状態では変換することができない(詳しくは表現の自主規制#出版などを参照のこと)。ただし、単語登録の機能で「こびと→小人」のように強制的に変換させることはできる。また「小人」を「小(こ)」「人(びと)」に分割して変換することにより、自動的に学習して変換できるようになることもある。また初期状態においては、「しょうにん→小人」へ変換することはできる。また「陰唇」のように生理学用語の一部を登録していない。これについては利用者(user)から、「現代の言葉狩りの時勢に対応し、問題の発生を避けさせる」「言葉狩りに過敏反応して使い勝手を低下させる」などとして賛否両論がある。また、単漢字変換に関して、誤った読みへの変換を含んでおり、地名等の固有名詞への誤植を誘発する例も見られる。 ジャストシステムはこの件に関して、誤用によって差別や障害に苦しむ人々の目に触れること等を防止するためとの見解を出している〔変換辞書をめぐるFAQ | ATOK.com 〕。初期の状態で入っていない語句を使用したい利用者は、ATOKダイレクト(正規登録ユーザーのみが利用可能な追加辞書機能)を追加することにより変換が可能となっている。 電子辞書(広辞苑、明鏡国語辞典等)、連想変換辞典(角川類語新辞典、日本語使いさばき辞典等)、専門用語変換辞書(電気・電子・情報17万語変換・対訳等)をATOKの機能に組み込むことで、負荷(stress)の少ない文書入力作業を実現できる。 ATOK15以降、日本語の方言や文語体など、さまざまな日本語変種への対応を始めているのも特徴の一つ。最新版は駅名やカタカナ語から英語への変換(パーソナルコンピュータ→personal computerなど)を実装している。ローマ字入力から任意の英単語(yomu→readなど)や英単語索引入力機能などの新機能が充実した。 ATOK 2010からはプログラムがUnicode化し、対応(support)外ではあるが、日本語版以外のWindowsでも利用できるようになった。ATOK 2011からはTSFに対応するようになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ATOK」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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