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.30-06スプリングフィールド弾 : ミニ英和和英辞書
.30-06スプリングフィールド弾[30-06すぷりんぐふぃーるどだん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [たま]
 【名詞】 1. bullet 2. shot 3. shell 

.30-06スプリングフィールド弾 : ウィキペディア日本語版
.30-06スプリングフィールド弾[30-06すぷりんぐふぃーるどだん]

.30-06スプリングフィールド弾(30-06スプリングフィールドだん)とは、1906年にアメリカ陸軍が開発し、規格化が行われた弾薬で、1960年代から1970年代初期まで使用された。他の名称には7.62x63mm、ウィンチェスター社では「30 Gov't 06」ともされている〔Gun Digest Shooter's Guide to Rifles, Wayne van Zwoll, p 186〕。読み方は「thirty-aught-six」もしくは「thirty-oh-six」である。.30とは弾丸の直径を表したもので、また06とは採用年である1906年を示したものである。本弾薬は.30-03弾6mmリー・ネイビー弾.30-40クラグ弾を代替した。.30-06弾はアメリカ陸軍の主力小銃および機関銃の弾薬用として50年近く用いられ、7.62x51mm NATO弾(民間用商品名は.308ウィンチェスター弾)および5.56x45mm NATO弾に代替された。この両方の弾薬は現在、アメリカ軍とNATOの任務に使用されている。.30-06スプリングフィールド弾は競技用実包として非常に人気があり、全ての主要メーカーがこの弾薬を製造している。
== 歴史 ==
ヨーロッパの軍隊の多くは20世紀を迎える頃に、新しい弾薬を採用する過程にあった。これは弾頭部分が尖鋭に加工された、スピッツァー弾頭を使用するものだった。フランスでは1898年、ドイツでは1905年、ロシアでは1908年、そしてイギリスでは1910年〔http://www.303british.com/id19.html〕に弾種変更が行われていた。しかし1903年の時点でアメリカ軍の装備した.30-03弾は、弾丸重量14g、蛋形、銃口初速700m/sというものに過ぎず、進行する技術革新にすみやかに落伍した〔The .30-06 Springfield Cartridge 〕。
こうした理由により、弾頭がスピッツァー形状、弾底がフラットベースで弾丸重量9.7g、射出のために薬莢ネック部分がわずかに短くされた新型弾薬筒が開発された。この弾薬の弾道係数(G1 BC)は約0.405であり、銃口初速820m/s、初活力は3,292ジュールを達成した。スプリングフィールドM1903小銃は初期の.30-03弾薬とともに使用されていたが、これらは.30-06スプリングフィールド弾に適合するよう速やかに改修され、アメリカ陸軍により「M1906」と呼称された。小銃の改修作業にはブリーチ部分での銃身の短縮化と、薬室の再切削が含まれた。このような改修により、新しい弾丸の縮小されたオジーブ(窮窿部分)が、ライフリングへ到達するまで長い距離を推進する必要がなくなった。他の改修は「ロッド銃剣」を撤廃したことなどである。初期のスプリングフィールド銃のこの装備品はトラブルが多いものだった。
第一次世界大戦で集積された戦訓は、最大有効射程の点でアメリカの機関銃より他国のそれが遙かに勝ることを示していた。加えて、軽迫撃砲と大砲の大規模投入よりもまず、アメリカ歩兵連隊の戦術では長射程の機関銃による弾幕射撃や間接射撃が重要と考えられた〔George, John (Lt. Col.), ''Shots Fired In Anger'', NRA Press (1981), pp. 402-403〕。こうした理由から、1926年、アメリカ軍の武器科では新型の改良型軍用小銃推進薬を充填した.30 M1普通弾のカートリッジを開発した。これは弾丸重量11.3g、弾尾が9度のボートテール形状を持ち、弾道係数(G1 BC)は約0.560、銃口初速が800m/s、初活力は3,650ジュールを達成した。さらにこの弾丸は飛行中の空気抵抗を減らした結果、射程にともなう急激な減速や横風による横弾の発生を減らし、また機関銃と小銃の両方の使用において、最大有効射程と超音速で飛翔する領域をかなり増大させた。最大射程は約5,030mに達した〔FM 23-10 Basic Field Manual: U.S. Rifle Caliber .30, M1903, 20 September 1943 page 212 〕。これに加え、真鍮製の被甲が開発された。これは初期のM1906弾薬が悩まされた、銃身内の金属の汚れをほぼ除去するものだった。
アメリカ軍の戦時の余剰な弾薬は総計20億発となり、陸軍の規定では最古の弾薬を最初に訓練で消費するよう求めた。結果、旧来の.30-06弾薬も訓練に消費された。この古いM1906弾薬がすべて撃ち尽くされるまで、.30 M1普通弾の在庫はゆっくりと増大した。1936年、.30 M1普通弾の最大射程が多くの範囲で安全制限を超えていることが判明した。一通の緊急指示が出され、可能な限り速やかに、初期のM1906弾薬と腔外弾道を適合させた大量の弾薬を製造するよう命令がなされた。1938年開発の新しい弾薬は基本的に古いM1906弾の複製だったが、IMR 4895推進薬を充填し、また新規に弾尾がフラットベースとなった。さらに真鍮製の被甲を持ち、異なる成分の鉛合金によって弾丸重量が従来の9.7gから9.8gへと変化した。この1938年式の弾薬である.30 M2普通弾は、初速855m/s、初活力3,600ジュールを達成し、最大射程は約3,150mだった〔FM 23-10 Basic Field Manual: U.S. Rifle Caliber .30, M1903, 20 September 1943 page 212 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「.30-06スプリングフィールド弾」の詳細全文を読む




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