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−1(マイナスいち)は、最後の負の整数で、−2 の次で 0 の前である(0 からマイナス無限大へ数えれば、最初の負の数で、0 の次で −2 の前である)。 == 性質 == * −1 は最大の負の整数であり、絶対値が最小の負の整数である。 * −1 は整数の単数である(単数は2つありもう1つは1)。またガウス整数の単数でもある(単数は4つあり他の3つは1, ±i)。 * −1 をかけると反数になる。つまり、 となる。このような場合 とは書かないのが一般的である( という形ならばよい)。 * −1 を2乗すると 1になる。これは であり、これを分配法則にしたがって展開すると ⇔ であることから示される。 よって(−1)2 = 1 であり、したがって −1 は 1 の平方根のうちのひとつ。一般に −1 を偶数乗すると 1 になる (−1)2''n'' = 1 。よって −1 は全ての 1 の2''n''乗根のひとつである(''n''>0)。 * −1 の平方根のうち一つを虚数単位 '''' と呼ぶ。−1 の平方根は と の二つである。すなわち '' ''2 = ('''' )2 = −1 * ただし、 * と単位円周上で rad の点として表すこともできる。 * 自然数の −1 乗の総和は収束せず、正の無限大に発散する(→ゼータ関数)。 * 1/(−1) = −1 負の整数の逆数が整数になるのは 1/−1 のときのみである。逆数が自分自身である整数(または実数)は-1と1のみ。 * (−1)−1 = −1 ''x'' が負の数のとき ''x''''x'' が整数になるのは ''x'' = −1 のときのみ。 * 逆数を ''x''−1 で表すこともある()。例えば3の逆数なら 1/3 = 3-1 となる。一般に ''x'' ・''x''−1 = ''x''−1 ・''x'' = 1 であり、(''x''−1)−1 = ''x'' である。 * 逆関数を ''f'' -1(''x'') で表すこともある。例えば ''y ''= cos ''x'' の逆関数なら ''x'' = cos ''y'' ⇔ ''y'' = cos−1 ''x'' となる。一般に''f''(''f''−1(''x'')) = ''f''−1(''f''(''x'')) = ''x'' であり、((''f'' −1)−1(''x'')) = ''f''(''x'') である。 * 逆行列を ''A''−1 で表すこともある。一般に''A''・''A''−1 = ''A''−1・''A'' = ''E'' であり、(''A'' −1)−1 = ''A'' である。 * 座標平面上で直交する2本の直線の傾きを掛け合わせると −1 になる。 * k''n'' − 1 = (k−1)(k''n''−1+k''n''−2+…+k2+k+1) と因数分解できる(k, ''n''は整数で k, )。 のとき k''n'' − 1 は k − 1 を約数にもつ合成数。したがって k = 2 のときのみ k''n'' - 1 は素数になる可能性がある(→メルセンヌ素数)。 * 異なる ''n'' 個のものを円形に配置する並べ方は ( ''n'' − 1)!通りである(円順列)。 * (−1)!! = 1 −1の二重階乗は1とされる。 * 三角関数では は のとき最小値 −1 をとる。また は のとき最小値 -1 をとる()。 * ''x''−1 の不定積分は (Cは積分定数)となる。 * ''x''n を''x''で微分すると となる。 * 1でない正の実数 ''r'' の累乗数 ''r''n の和は となる。 * オイラーの公式と呼ばれるもので とも書かれる。数学で最も基本的な定数である、e , , , 1, 0 がこのような単純な関係式で表現できるのは非常に興味深く、この式に美しさを感じるという数学者も少なくない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「−1」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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