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Internet Protocol Version 6(インターネット プロトコル バージョン6)、IPv6(アイピーブイ6、アイピーバージョン6)は、Internet Protocolの一種で、OSI参照モデルにおいてネットワーク層に位置付けられるプロトコルである。 現在、主流のIPv4にかわるものとして、それまで約 232(= 約43億)個であったIPアドレスを約 2128(= 約340澗)個まで使えるようにしたのが大きな特徴の一つである。340澗個のアドレスとは、1038のアドレス空間があるということである。(UUIDの理論により、誰かがランダムに生成したIPv6アドレスは他のIPv6アドレスと重複することはまずあり得ない) 実際の運用では、回線事業者がエンドユーザのルーターに提供する最小単位は/64ブロックのことが多い。また、アドレスの下位の64ビットであるインタフェースIDは、一意性を得るためにMACアドレス等から生成されるEUI-64フォーマットが使用されることが多い。(/64でなければならないわけではない) また、Webブラウザのアドレスバーに入力する場合など、URLのホストパートをIPv6アドレスで指定したいときは、例えば::1ならばのように半角の角括弧でくくる。3986 == 背景 == === 概要 === IPv6が誕生した背景には、IPアドレス枯渇問題がある。 1980年代までは、アメリカ国内を中心に、Class A (/8)、Class B (/16)、Class C (/24) などの単位で各組織にIPアドレスを割り振っていた。1990年代に入り、インターネットの国際化と、参加組織の増大によって、Class BのIPv4アドレスが不足する恐れが出てきた。IPアドレスの数が有限である以上、根本的な解決策が必要となることは自明であり、その解決策として検討された最終成果がIPv6である。 しかし、新しいプロトコルであるIPv6を開発し普及させるには時間がかかる。そのため、当面の短期的な対策として、プライベートアドレス (RFC 1918) の導入やCIDR (RFC 4632)、NAT (RFC 2663) などにより、IPv4アドレスを節約および有効活用することで枯渇を回避しているのが現状である。 一部には、IPv4アドレス枯渇には、既存の回避策で対応可能であるとIPv6の必要性を疑問視する声もあった。しかし、国際的なインターネットの爆発的な普及と、携帯電話やスマートフォンなどのインターネット利用機器が急速に増加したことにより、新たなIPアドレスの需要が、運用の改善や新たな回避策によるIPアドレスの供給を上回っており、限界に達しようとしている。また、回避策による弊害も顕著になってきており、インターネットの新たな利用形態の普及を阻害している。 現在は、IPv6の運用に目途がたったことから、IPv4との共存方法やIPv6への移行方法が課題になっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「IPv6」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 IPv6 」があります。 スポンサード リンク
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