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4AD(フォーエーディー)はイギリスのインディー・レコードレーベル。主にインディー・ロックのアーティストを取り扱っている。1979年に、ベガーズ・バンケット・レコードの資金提供を受け、アイヴォ・ワッツ=ラッセル(Ivo Watts-Russell)とピーター・ケント(Peter Kent)によって設立された。 == 概要 == 当初、アクシス・レコード(Axis Records)のレーベル名で設立されたが、同名の会社が存在することを知り4ADに改名した。 レーベル名は、「Looking Forward(展望)」という言葉から派生して生まれた〔4AD 日本版オフィシャルサイト〕。 ピーター・ケントの退社後、アイヴォ・ワッツ=ラッセルはグラフィック・デザイナーのヴォーン・オリヴァー(Vaughan Oliver)を招いた。ヴォーン・オリヴァーは写真家のナイジェル・グリーアソン(Nigel Grierson)とデザイン・チーム、23エンベロップ(23 Envelope)を結成し、レーベルのアート・ワークを手掛け、退廃的な音と耽美的なデザインを一致させることによりレーベルカラーを確立した。〔CDJournal 「マットな手触り、23 Envelope/V23 ヴォーン・オリヴァーとは 」2008.2.13〕 1980年代初期は、バウハウス、コクトー・ツインズ、デッド・カン・ダンス等、ゴシック調のスタイルを特徴としたアーティストを中心にリリースしていたが、1980年代半ばよりスローイング・ミュージズやピクシーズ等、アメリカのオルタナティヴ・ロック勢にリリースの比重を置き始めた〔。一方で、ブルガリアの民族音楽「Le Mystere Des Voix Bulgares / 神秘の声」をリリースするなどカテゴリーも多様化していった〔Discogs Le Mystere Des Voix Bulgares〕。1987年には、ARケインを中心に結成されたM/A/R/R/Sの『パンプ・アップ・ザ・ボリューム』が全英チャート1位を獲得した〔Music Week Pump Up The Volume - M/A/R/R/S〕。この曲は、ブレイクビーツをサンプリングしたアシッド・ハウスの先駆けとして知られている〔。 1990年代には、ロサンゼルスにオフィスを設け、ブリーダーズ(The Breeders)、レッド・ハウス・ペインターズ(Red House Painters)、アンレスト(Unrest)、ヒズ・ネーム・イズ・アライブ(His Name Is Alive)の作品をリリースし成功を収めた。1999年にアイヴォ・ワッツ=ラッセルは、持ち株をベガーズ・バンケットへ売却し、以後4ADはベガーズ・グループ傘下のレーベルとして活動を続ける。 2008年、ベガーズ・グループの事業再構築が行われ、ベガーズ・バンケットとトゥー・ピュアの両レーベルが4ADに吸収されることとなった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「4AD」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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