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炭酸バリウム (barium carbonate)は、バリウムの炭酸塩で、化学式 BaCO3 で表される無機化合物。天然には石灰岩質の堆積層の中に形成された熱水鉱床の中に産出することがあり、鉱物名は毒重石 (witherite) と呼ばれる。 ==性質== 炭酸イオンを含む水溶液に、塩化バリウム (BaCl2) の水溶液を加えると、難溶性の白色沈殿として生成する。 工業的には天然の硫酸バリウムである重晶石に炭素としての石炭かコークスを加えて還元焙焼して硫化バリウムを得た後、これを炭酸ナトリウム(ソーダ灰)の水溶液の中で反応させる方法が取られている。 :BaS + Na2CO3 → BaCO3 + Na2S 塩酸 (HClaq) に溶け、バリウムイオンを含む水溶液になる(下式)。そのため、硫酸バリウムと間違えてX線撮影の造影剤に使うと、胃酸(主に塩酸)に溶けて有毒なバリウムイオンを生じるため危険である。天然鉱物として産出する毒重石の名称は、これに由来する。 :BaCO3 + 2 HCl → BaCl2 + CO2 + H2O 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「炭酸バリウム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Barium carbonate 」があります。 スポンサード リンク
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