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ベリリウム, 元素記号Be =========================== 「 Beryllium 」を含む部分一致用語の検索リンク〔 2 件 〕 ・beryllium : ベリリウム, 元素記号Be ・beryllium nitrate : 硝酸ベリリウム
ベリリウム(, )は原子番号 4 の元素である。元素記号は Be。第2族元素に属し、原子量は 9.01218。ベリリウムは緑柱石などの鉱物から産出される。緑柱石は不純物に由来する色の違いによってアクアマリンやエメラルドなどと呼ばれ、宝石としても用いられる。常温常圧で安定した結晶構造は六方最密充填構造(HCP)である。単体は銀白色の金属で、空気中では表面に酸化被膜が生成され安定に存在できる。モース硬度は6から7を示し、硬く、常温では脆いが、高温になると展延性が増す。酸にもアルカリにも溶解する。ベリリウムの安定同位体は恒星の元素合成においては生成されず、宇宙線による核破砕によって炭素や窒素などのより重い元素から生成される。 ベリリウムは主に合金の硬化剤として利用され、その代表的なものにベリリウム銅合金がある。また、非常に強い曲げ強さ、熱的安定性および熱伝導率の高さ、金属としては比較的低い密度などの物理的性質を利用して、高速航空機やミサイル、宇宙船、通信衛星などの軍事産業や航空宇宙産業において構造部材として用いられる。ベリリウムは低密度かつ原子量が小さいためX線やその他電離放射線に対して透過性を示し、その特性を利用してX線装置や粒子物理学の試験におけるX線透過窓として用いられる。 ベリリウムを含有する塵は人体へと吸入されることによって毒性を示すため、その商業利用には技術的な難点がある。ベリリウムは細胞組織に対して腐食性であり、慢性ベリリウム症と呼ばれる致死性の慢性疾患を引き起こす。 == 性質 == ベリリウムは周期表の上では第2族元素に属しているが、その性質は同じ族の元素であるカルシウムやストロンチウムよりもむしろ第13族元素であるアルミニウムに類似している〔千谷 (1959) 187頁。〕。たとえば、カルシウムやストロンチウムは炎色反応によって発色するが、ベリリウムは無色である〔千谷 (1959) 198頁。〕。そのため、ベリリウムは第2族元素ではあるが、アルカリ土類金属には含めないこともある〔櫻井、鈴木、中尾 (2005) 26頁。〕。また、ベリリウムの二元化合物の構造は亜鉛とも類似している〔コットン、ウィルキンソン (1987) 267頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ベリリウム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Beryllium 」があります。 スポンサード リンク
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