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重力式コンクリートダム(じゅうりょくしきコンクリートダム)は、ダム型式の一種。略して重力式ダム、またグラビティーダムとも呼ばれる。 ==概要== 主にコンクリートを主要材料として使用し、コンクリートの質量を利用しダムの自重で水圧に耐えるのが特徴である。膨大なコンクリート量が必要であり、アーチ式コンクリートダムほどは条件は厳しくないものの花崗岩・安山岩等基礎岩盤が堅固な地点でないと建設することができない。海外では古くから建設されているが、堤高200m以上のダムではあまり多くない。ちなみに世界最大の重力式コンクリートダムはスイスのグランド・ディクセンスダムで、他にはインドや中南米に200m級のダムが集積している。中国の三峡ダムや、総貯水容量世界第2位であるロシアのブラーツクダムも重力式である。 ダムとしては最も頑丈な型式であり地震・洪水に強いことが利点のため、地震や降水量の多い日本では最も適した型式でもある。近代以降日本で建設されたダムでは最も多く用いられた型式で、重力式ダム建設技術の発展は、そのまま日本の土木技術発展史に該当する。だが、近年は良質な基礎岩盤を有する地点が少なくなったことから、建設実績は減少傾向にある。 ファイル:SrisailamDam01-India.jpg|スリサラームダム(インド) 高さ241m ファイル:Bhakra Dam Aug 15 2008.JPG|バクラダム(インド) 高さ226m ファイル:Dworshak Dam 1.jpg|ドヴォルシャークダム(アメリカ) 高さ219m ファイル:Dreischluchtendamm hauptwall 2006.jpg|三峡ダム(中国) 高さ185m ファイル:Shasta Dam.JPG|シャスタダム(アメリカ) 高さ183m ファイル:Grand Coulee Dam.jpg|グランドクーリーダム(アメリカ) 高さ168m ファイル:Sui-ho Dam under construction.JPG|水豊ダム(北朝鮮) 高さ166.4m ファイル:Fontana Dam Powerhouse 2005-07-30.JPG|フォンタナダム(アメリカ) 高さ150m ファイル:6058-Liujiaxia-Dam.jpg|劉家峡ダム(中国) 高さ147m ファイル:Krasnoyarsk hydroelectric station 2.JPG|クラスノヤルスクダム(ロシア) 高さ124m 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「重力式コンクリートダム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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