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CdTe ( リダイレクト:テルル化カドミウム ) : ウィキペディア日本語版
テルル化カドミウム[てるるかかどみうむ]

テルル化カドミウム () は、組成式CdTeで表される、カドミウムテルルから成る結晶性の無機化合物である。赤外光学窓太陽電池の材料として用いられる。硫化カドミウムで挟み、p-n接合型太陽電池とする用途が知られている。テルル化カドミウムから成る電池は、典型的なn-i-p構造を有している。
==応用==

テルル化カドミウムは薄膜太陽電池の材料として、欧米諸国でよく用いられる。テルル化カドミウムの薄膜は、安価な太陽電池の材料となるが、性能面では多結晶シリコン型には及ばない。
テルル化カドミウムと水銀との合金は多目的赤外線検出器の材料に用いられる(テルル化カドミウム水銀、HgCdTe)。少量の亜鉛との合金はX線ガンマ線の固体検出器に用いることができる(、CdZnTe)。
テルル化カドミウムは赤外光の光学材料として光学窓やレンズに用いることもできるが、毒性面の問題が大きいことからこの用途での使用は少数に留まっている。光学用途の応用が始まった当初は商品名 "Irtran-6" として取引されたこともあったが、現在では取り扱われていない。
また、電気光学変調器としても応用されている。II-VI族半導体の中では、線形電気光学効果電気光学係数が最も大きい材料である (''r''41 = ''r''52 = ''r''63 = 6.8 × 10−12 m/V)。
塩素ドープしたテルル化カドミウムは、X線やガンマ線、β粒子α粒子の放射線検出器として用いられる。CdTeが室温で扱えるということが、核分光の分野で幅広い応用が可能な小型検出器を作製することができる要因となっている。高性能なガンマ線やX線検出器を実現した性質として、原子番号が大きい重原子であること、大きなバンドギャップを持ち高い電子移動度~1100 cm2/V·sを有することが挙げられる。これらの理由でCdTeは高い移動度寿命積を有する材料となり、また高度な電荷収集と極めて分解能が良いスペクトル解析が可能になった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「テルル化カドミウム」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cadmium telluride 」があります。




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