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DBZ ( リダイレクト:ドラゴンボールZ ) : ウィキペディア日本語版
ドラゴンボールZ[どらごんぼーるぜっと]

ドラゴンボールZ』(ドラゴンボールゼット、DRAGON BALL Z)は、鳥山明漫画ドラゴンボール』を原作とするテレビアニメ。1989年4月26日から1996年1月31日まで、アニメ『ドラゴンボール』の続編としてフジテレビ系で放送された。全291話+スペシャル2話。
略称表記は『DBZ』〔[http://www.designntrend.com/articles/60054/20150901/dbz-sequel-tv-series-dragon-ball-super-episode-9-trailer-unveiled-watch.htm 'DBZ' Sequel TV Series: 'Dragon Ball Super' Episode 9 Trailer Unveiled! [WATCH]]Design&Trend公式サイト〕。
== 概要 ==
鳥山明の漫画『ドラゴンボール』其之百九十五のサイヤ人編から最終話までをアニメ化。前作『ドラゴンボール』(以下、『元祖』)からタイトルを変更し、新番組として制作された。
『ドラゴンボール』のアニメ化作品では最も長い、約6年10ヶ月ものロングランとなるなど、人気面で絶頂を迎えた作品である。これは東映および東映アニメーションが製作したアニメ作品としては、2007年に『ONE PIECE』に記録を塗り替えられるまで、最長の年数であった。
日本のみならず世界40カ国以上で放映された。フジテレビは子供達の楽しみも考え、水曜日のプロ野球中継を減らしていた。特に人造人間編の頃には、優勝決定などの重要な試合以外は本作を通常放送し、番組終了後の19時30分から野球中継する場合もあった。初代オープニングテーマ『CHA-LA HEAD-CHA-LA』も170万枚〔NHK「トップランナー」制作班(編)『トップランナー Vol.9』、KTC中央出版、1999年、95頁。ISBN 487758126X〕のヒットとなった他、本放送中に劇場公開版アニメが断続的に制作され、本放送中の春と夏に東映系の映画館にて公開された。
2003年には、全話とTVSP2話に加え、OVA『ドラゴンボールZ サイヤ人絶滅計画』を収録した「DVD-BOX」が発売。また2006年より、単品DVDが各巻5話 - 6話収録で発売された。本番組はBSフジや東京メトロポリタンテレビジョン
年]]10月3日に開始、2012年5月1日に終了。2013年7月30日に再び放送開始している。前者は毎週日曜日午前10時台、後者は毎週火曜日午後10時台に「アニメの神様」枠で放送されていた。なお、両者とも前番組は「ドラゴンボールGT」だった。再放送リストはこちらを参照。 〕。
放送形式はアニメ本編は冒頭でナレーションが入り、サブタイトルという流れで始まる。第2話以降は主に前回までのあらすじをナレーションで説明するという形式をとっている。
次回予告は、前作から続く悟空の「オッス、オラ悟空!」から始まり、悟空と次回に活躍しそうなキャラクターや、そのキャラクターに関わる人物と掛け合いをし、悟空がタイトルを告げ最後に悟飯が一言コメントするという形だった。これは孫親子どちらかが死亡などで本編に登場しなかったり、セル戦以降に悟飯が一時的に主役扱いになっていたときも変わらなかった。初期の頃は悟飯も掛け合いをしていたが、悟天は予告内で喋ることはなかった。
番組タイトルの「Z」は鳥山明本人によって命名されており、鳥山によれば「ドラゴンボールを早く終わらせたくてアルファベットの最後の文字である『Z』にした」とのことである〔ジャンプ・コミック出版編集部編「鳥山明×中鶴勝祥対談」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL Z」孫悟空伝説』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2003年10月8日、ISBN 4-08-873546-3、92・97頁。〕。本作放映直前のジャンプ1989年18号収録の『ドラゴンボール』ピンナップポスター裏に書かれた本作の特集記事の見出しでは、『Z』とは「究極」「最強」と説明されていた。
前作『元祖』の視聴率がジリジリ落ちてきているのは、Dr.スランプ アラレちゃんと一緒のプロデューサーがDr.スランプの優しい甘い感じを引きずっているからだということで、フジテレビと相談してプロデューサーに降りてもらって、当時、面白くて人気があったアニメ聖闘士星矢のこういうスタッフにやってもらいたいと、東映動画から聖闘士星矢の演出・森下孝三や脚本家・小山高生をお願いして、ちょうど悟空が大きくなる設定のところから新体制でやろうとなって、フジテレビのプロデューサーから新番組になると宣伝費の予算が付けられるからタイトルも変えようとなって、新番組『Z』になった〔『サンケイスポーツ特別版2015年5月18日号 ドラゴンボールZ復活の「F」新聞』2015年4月18日、28面。〕。
また当時発売されたTVゲームなどの媒体では悟空達は「Z戦士」とも呼ばれるようになり、サブタイトルにも使われた。アニメスタッフは悟空の息子・孫悟飯が主人公になると考えていたため、タイトル案には『ドラゴンボール 悟飯の大冒険』もあった〔「神龍通信 第5号 アニメドラゴンボールメインスタッフ座談会第2回」『ドラゴンボール大全集』別冊付録、集英社、1995年。〕が、このような作品名は劇場版3作目の『摩訶不思議大冒険』で既にあったために没となった。
タイトルロゴは、「DRAGON」「BALL」と2行に描かれ、右端に大きく「Z」の文字を取り、下端のフリガナは「ドラゴンボールゼット」という番組本編で使用されたものとは別に、「DRAGON BALL Z」と1行で描かれ、下端のフリガナは「ドラゴンボール」となっている別バージョンがあり、TVゲームや関連グッズ、劇場版18作目以降等では後者の表記が使用されている。
制作状況は『元祖』のドラゴンボールのアニメ化は非常に早かったため、Zも原作に追いつきそうになった。ナメック星編で展開が原作に完全に追いついてしまい、アニメの制作スケジュールが逼迫するようになると、前回のあらすじの時間を多くとる、原作のアクションシーンを大幅に膨らませる、各キャラクターによる回想などで展開を遅くするなどの苦肉の策がとられ、30分の放送時間内で劇中では数分しか経過していないことも起こるようになった。極端な例では「ナメック星消滅まであと5分」から消滅するまでの5分間を描くのに10話もかけている。これについては、制作スタッフが鳥山からまだ墨も入れていない下描き段階の原稿を送ってもらっていたというエピソードが残っている〔ジャンプ・コミック出版編集部編「天下一座談会 鳥山明×小山高生×野沢雅子」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL」〜天下一伝説〜』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年7月2日、ISBN 4-08-873705-9、88頁。〕。
これには冒険を主体にしていた前作に比べ、戦闘を主体としたZはオリジナルのサイドストーリーを挿入しにくかったことが主な理由に挙げられている〔。後期にはスポーツ中継を2週連続で挟むなど、番組を中止にすることで原作と引き離す方法もとられるようになった。原作が終了した後にも最終回直前まで展開を引き延ばしたり、1ヶ月も放送を休止することもあったが、これは続編『ドラゴンボールGT』の制作が決定したのと、阪神・淡路大震災などの社会的大事件で番組が直前に報道特別番組に差し替えられたり、プロ野球、サッカー中継などで度々休止となったためである〔ただしバレーボールワールドカップで放送休止になったことは後期にはなかった。〕。
前作より平均視聴率はわずかではあるが落ちたものの関連商品の展開は好調で、バンダイから発売された同作のゲームソフトはシリーズ化、他にも、カードダス食玩などの関連ヒット商品が続々発売された。また、「ドラゴンボールZ ミニトマト」は1600万パック出荷〔マーチャンダイジングライツレポート1990年8月号〕。2000年代に入るとDVD化や完全版コミック・ゲーム発売により、新たな世代にも本作が知られるようになったことで再び関連商品が発売されるようになった。
原作1話分をそのままアニメにした場合、アニメ1話分には尺が足らず、原作の週刊連載にすぐに追いついてしまうため、その兼ね合いから、アニメスタッフの手により〔「大全集1に掲載されなかった貴重なイラスト達 わしとアニメ」『ドラゴンボール大全集7巻』、集英社、1996年2月25日、167頁。〕アニメ独自のシーンやオリジナルエピソードが追加されている。その内の「サイヤ人とツフル人の歴史」「2人に分身して特訓するピッコロ」「天津飯や餃子を追いかけたいがカリン塔に登れずウパ達に八つ当たりするランチ」「野球選手のアルバイトをするヤムチャ」「栽培マンの裏設定」「蛇の道で雲を千切って食べる悟空」「蛇の道の下にある地獄の様子」「蛇の道の途中にある宮殿にいる蛇」などに関するオリジナルエピソードや設定は、鳥山明が書いた裏設定のアイデアメモを元にしたもの〔「巻頭特別袋とじ企画・鳥山明スペシャル 本邦初公開!!これが鳥山メモだ!!」『ドラゴンボールZアニメスペシャル』。〕〔ジャンプ・コミック出版編集部編「鳥山明アニメデザイン集」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL Z」孫悟空伝説』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2003年10月8日、ISBN 4-08-873546-3、134-144頁。〕で、他にもアニメオリジナルキャラクターとして「グレゴリー」「パイクーハン」「大界王」「ベジータ王(顔のみ)」のデザインや、中鶴勝祥のラフデザインを元に「バーダック」とその仲間たちのデザインを行っている〔〔。しかし、その他のアニメのみのオリジナルエピソードや設定には基本的に関わっていない〔「大全集1に掲載されなかった貴重なイラスト達 わしとアニメ」『ドラゴンボール大全集7巻』、集英社、1996年2月25日、167頁。〕。
原作をベースにした話でのアニメオリジナルシーンは、原作では会話のみの出来事〔例として「フリーザとベジータ王の対決」「悟空がヤードラット星に漂着」「セルが本編の次元に辿り着いたまでの経緯」「魔人ブウ・ビビディと5人の界王神達の対決」など。〕、敵キャラクターの恐ろしさと残忍さを強調する出来事〔例として、「悟空の到着を待つ3時間の間に無差別に地球人を殺戮するナッパ」「部下を無慈悲に処刑するフリーザ」、「人造人間17号・18号が悟空の仲間たちを次々殺すという悪夢」「呼び出しに向かった兵士を食べてしまうヤコン」など。〕、その話の主体となる出来事に並行して起きている出来事〔例として「悟空とフリーザの戦いに並行して起きているあの世での出来事」「ベジータ・トランクスとセルの戦いに並行して精神と時の部屋で修行する悟空と悟飯」「悟空・ベジータと魔人ブウの戦いに並行して起きているあの世での出来事」など。〕が多い。
;声優変更
:前作はゲストのわずかな再登場でも多くは不動だったキャストが、今作では多くの変更が見られた。
* ウパ - 堀江美都子(前作)→大倉正章(Z13話)→草尾毅(Z285話)
* 孫悟飯 (孫悟空の育ての親) - 阪脩(前作、Z32話)→あずさ欣平フリーザ編スペシャル)→八奈見乗児(Z288話)
* チチ - 荘真由美(前作、Z1話 - 66話)→渡辺菜生子(Z88話 - 最終回、荘の産休による降板のため)
* ブルマの母 - 向井真理子(前作、Z46話 - 118話)→川浪葉子(Z124話 - 246話)
* 桃白白 - 大塚周夫(前作)→岸野幸正(Z170話 - 174話)
* 占いババ - 滝口順平(前作、Z7話 - 34話)→田中真弓(Z190話 - 272話)
* 神龍 - 内海賢二(前作、Z21話 - 100話)→佐藤正治(Z192話 - 193話)→青森伸(Z240話、映画『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』)→玄田哲章(映画『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』)
* 天下一武道会アナウンサー - 内海賢二(前作)→鈴置洋孝(Z)
* カリン - 永井一郎(前作、Z26話 - 169話)→龍田直樹(Z217話 - 241話)
* ボラ - 銀河万丈(前作、Z13話)→江川央生(Z285話)
* スノ - 渡辺菜生子(前作)→田中真弓(Z285話)
* 亀仙人 - 宮内幸平(前作、Z2話 - 260話)→増岡弘(Z288話、Z本放送中に宮内が死去したため)
:また、Z本編で初登場した、あるいは劇場版から登場したキャラクターについても変更がある。
* ゴズ - 佐藤正治(Z13話)→田中亮一(Z95話)→江川央生(Z195話)→堀川亮(Z280話)
* メズ - 戸谷公次(Z13話)→鈴置洋孝(Z95話)→佐藤正治(Z195話)→郷里大輔(Z280話)
* デンデ - 鈴木富子(Z48話 - 288話)→結城比呂(Z290話、291話)
* 最長老 - 滝口順平(Z53話 - 75話)→佐藤正治(Z100話 - 105話)
* ガーリックJr. - 神谷明(劇場版4作目)→千葉繁(Z108話 - 117話、神谷のスケジュールの都合のため)
* ベジータ王 - 銀河万丈(Z78話)→岸野幸正(Z124話)、佐藤正治(映画『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』)
* コルド大王 - 郷里大輔(Z118話 - 121話)→佐藤正治(Z195話)
* リクーム - 内海賢二(Z61話 - 95話)→江川央生(Z195話)
:引退や死去などのケースもあり、前作から長年演じ続けてきた声優が数多く交代した。旧キャストのうち、本放送中に故人となった宮内を除けば、多くの声優は後にゲームなどで一度は復帰している。しかし『ドラゴンボールZ』本放送から長期間経過し、老界王神、天津飯、デンデ、ミスター・サタンなどの声優が死去しているため、完全なオリジナルキャストのゲーム作品は存在しない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ドラゴンボールZ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 List of Dragon Ball Z episodes 」があります。




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