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フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(フタルさんビスにエチルヘキシル、Bis(2-ethylhexyl)phthalate)は一般には略号DEHPが使用される化学式C6H4(CO2C8H17)2の有機化合物である。DEHPはフタル酸誘導体のなかでも最も主要な物質であり、フタル酸に分枝アルキルの2-エチルヘキサノールがエステル化した構造を持つ。DEHPは無色の粘調液体で油に溶解するが、水には溶けず、可塑剤として良い特性を有している。DEHPは多くの企業により大量に生産されており、様々な別名を持ち、DEHP以外には、フタル酸ジ2-エチルヘキシル等であり、フタル酸ジオクチル(DOP)とされることもある。消防法に定める第4類危険物 第4石油類に該当する〔法規情報 (東京化成工業株式会社)〕。 == 製造 == 製造プロセスの要は2-エチルヘキサノールと無水フタル酸との反応である。 :C6H4(CO)2O + 2 C8H17OH → C6H4(CO2 C8H17)2 + H2O 概算で年間30億キログラムのDEHPが生産される。〔Peter M. Lorz, Friedrich K. Towae, Walter Enke, Rudolf Jäckh, Naresh Bhargava, Wolfgang Hillesheim "Phthalic Acid and Derivatives" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Wiley-VCH: Weinheim, 2002.〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bis(2-ethylhexyl) phthalate 」があります。 スポンサード リンク
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