|
ジホモ-γ-リノレン酸(ジホモ-ガンマ-リノレンさん、Dihomo-gamma-linolenic acid、DGLA)は炭素20個からなるω-6脂肪酸である。20:3(n-6)とも表記される。化学的には、DGLAは20の炭素原子と3つのシス結合の二重結合を持つカルボン酸であり、1つ目の二重結合はω末端から数えて6番目の炭素原子にある。DGLAはγ-リノレン酸(18:3(n-6))を伸長することによって得られる。 ==生理活性== DGLAのエイコサノイド代謝物には次のようなものがある。 *トロンボキサン:シクロオキシゲナーゼ1及び2経路から *プロスタノイド:シクロオキシゲナーゼ1及び2経路から *アラキドン酸からのロイコトリエンの生成を阻害する、15の水酸基を持つ誘導体〔 PubMed cite〕 これらは全て、抗炎症性の効果をもち、アラキドン酸から生成するアナログとは対照的な効果を持つ。抗炎症性のエイコサノイドを作るだけではなく、DGLAはシクロオキシゲナーゼやリポキシゲナーゼに対してアラキドン酸と競合し、アラキドン酸由来のエイコサノイドの生成を抑制する。 少量を経口摂取すると、抗血栓症効果を見せる。γ-リノレン酸を日常的に摂取することにより、血清中のアラキドン酸濃度を増やさずにDGLAの濃度を増やすことができると主張されているものの、現代では、リノール酸からγ-リノレン酸、ジホモ-γ-リノレン酸を経て、炎症性の誘導体の原料となるアラキドン酸に変換されるω-6脂肪酸の摂取が過剰であるとされている〔「8章危険なサプリ 」金城学院大学/日本脂質栄養学会共催シンポジウムの抄録 『 脂質栄養学の新方向とトピックス 』〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジホモ-γ-リノレン酸」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dihomo-γ-linolenic acid 」があります。 スポンサード リンク
|