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EDSAC[えどさっく]
EDSAC(エドサック、Electronic Delay Storage Automatic Calculator〔"delay storage" は使用している遅延記憶装置を指している〕)は、初期のイギリスのコンピュータのひとつである。このマシンはジョン・フォン・ノイマンがまとめたEDVACレポート(:en:First Draft of a Report on the EDVAC)に刺激され、モーリス・ウィルクスとケンブリッジ大学の数学研究所のチームが開発した。EDSACは、世界初の実用的なプログラム内蔵方式の電子計算機であるが、プログラム内蔵方式の世界初の稼働したマシンではない〔Manchester Mark Iのプロトタイプである''Baby''の方が早い。ただし Baby はウィリアムス管の評価用に製作されており、実用的ではなかった。A brief informal history of the Computer Laboratory を参照。マンチェスター大学では1949年4月から Manchester Mark I が稼働しはじめているが、完成したのは少し後である。〕。 プロジェクトは J. Lyons & Co. Ltd. が資金援助し、同社はEDSACのデザインに基づいた初の商用コンピュータ LEO I を開発した。1949年5月6日、EDSAC上で最初に動作したプログラムは、0から99までの整数の二乗の表を作るプログラムと、素数のリストを作るプログラムであった。 == 技術概要 ==
=== ハードウェア構成 === EDSACが開発されると即座に大学の研究用に使われ始めた。つまり EDSAC は実験的ではなく、あくまでも実用的であった。3000本の真空管を使用し、消費電力は12kW。主記憶装置には水銀遅延管を使用している。入力には5孔の紙テープを使用し、出力にはテレタイプ端末を使用している。 当初、レジスタとしてはアキュムレータと乗算器用レジスタしかなかった。1953年、デビッド・ホイーラーがイリノイ大学から戻ると、インデックスレジスタを設計してEDSACのハードウェアを拡張している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「EDSAC」の詳細全文を読む
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