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GCOM-W1 ( リダイレクト:地球環境変動観測ミッション ) : ウィキペディア日本語版
地球環境変動観測ミッション[ちきゅうかんきょうへんどうかんそくみっしょん]
地球環境変動観測ミッションGCOM : Global Change Observation Mission、ジーコム)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進めている、人工衛星を利用した地球環境の変動を長期的に観測する計画。国際プロジェクトの全球地球観測システム(GEOSS)10年計画に沿い、10~15年程度の期間、全地球上の降水積雪量水蒸気量、エアロゾル植生などの物理データを観測し、そのデータを気候変動予測や気象予測、水や食料資源管理などに利用し、その有効性を実証することを目的としている。
2012年5月18日に最初の観測衛星である「しずく(GCOM-W1)」が打ち上げられた。
== 背景および位置づけ ==
GCOMは、日本の国としての政策、国際的な地球観測計画、そしてJAXAの地球観測衛星の開発方針が複雑に絡んで誕生したミッションである。
2003年9月1日、総務大臣文部科学大臣国土交通大臣により宇宙開発計画に関する長期的な計画が発表され、今後10年間にJAXAの果たすべき役割の一つとして地球観測計画が挙げられた。また、内閣府総合科学技術会議において2004年に我が国における宇宙開発利用の基本戦略および地球観測の推進戦略が掲げられた。国際的な動きとしては、2005年2月に第3回地球観測サミットが開催され、全球地球観測システム(GEOSS)10年実施計画が承認された。
これらの動きを受けて、2005年6月、JAXAを管轄する文部科学省・宇宙開発委員会・地球観測特別部会が具体的な地球観測衛星計画であるわが国の地球観測における衛星開発計画およびデータ利用の進め方についての報告書をまとめた。この報告書に基づいてJAXAがかつてのGCOM(後述の#旧GCOMについてを参照)を大きく修正させて誕生したのが、現在の地球環境変動観測ミッション(GCOM)である。
GCOMは、日本の第3期科学技術基本計画における国家基幹技術の一つである海洋地球観測探査システムの一部として位置づけされている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「地球環境変動観測ミッション」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Global Change Observation Mission 」があります。




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