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KTX-Iは、韓国鉄道公社(KORAIL)に所属する高速鉄道用車両である。 == 概要 == 20両編成で、フランス国鉄(SNCF)が運用するTGV Réseau(レゾ)編成の韓国仕様であり動力集中方式を採用、両先頭車が動力車で残り18両が客車となっている。先頭部のデザインはTGV Réseau編成より丸みを帯びたデザインとなっている。TGV車両との主な違いは、車両構体の強化である。TGV車両は車両構体の強度が不足しており、トンネル走行時に亀裂が入る恐れがあったことから、KTX編成においては、トンネル走行時に亀裂が入らないように、構体の強度を向上させている。定員は935席。車両は12編成がフランスのアルストム社によって、34編成がアルストム社から主要部品を輸入することによるノックダウン生産にて、韓国現代-起亜自動車グループ傘下の地元メーカー、ロテム(現・現代ロテム)社によって製造された。 座席は平日に2両が自由席として運用されている以外は全席指定席で、一般席の指定は追加料金なしで利用できる。4両が特室車(日本のJRグループのグリーン車に相当)で、リクライニングシートが備わっている。なお、特室車と電動車に挟まれた1号車はシネマカー扱いになっている。また、特室には新聞・雑誌、オーディオ設備、ミネラルウォーターのサービスがある。かつては客室乗務員がサービスしていたが、その後セルフサービスに変更された。一般車の座席はヨーロッパの鉄道車両などに見られる車両中央を中心に向かい合う形式の、「集団見合形」と呼ばれる座席が回転しない固定式で、高速列車にも関わらず後ろ向きに着席する席が半数あることなどが、不満の理由に挙げられた。開業後は後ろ向きの座席の場合は割引運賃を適用するなど工夫している。 座席を含む内装はアルストム社との契約で開業から2年間(2006年3月まで)改修できないことになっていた。既にこの期間は過ぎたため、開通当初からの要望であった回転式座席への改良が検討されており、2006年12月、韓国鉄道公社は、2012年の車内設備更新時に随時回転式座席への交換を行うと発表したが、交換費用の問題や、交換に伴う座席数減少の問題で見送られた。 営業開始後に車内モニターは液晶ディスプレイに改装された。 車内無線LAN(2.4GHz・5GHzに対応)も完備しており、無料で持参のモバイル機器でインターネットを利用することが出来る。以前は特室利用者のみ無料であったが、2011年8月11日より一般室利用者も無料になった。 File:KTX-I first 01.jpg|特室(1人席) File:KTX-I first 02.jpg|特室(2人席) File:SNCF TGV-R 526 at Paris Gare du Nord.JPG|フランス国鉄(SNCF)のTGV Réseau 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「KTX-I」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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