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京商(きょうしょう、京商株式会社)は、ラジオコントロールモデルを中心とした模型メーカー。KYOSHOのブランド名で世界規模で展開している。本社所在地は神奈川県厚木市船子。 ラジオコントロールモデルメーカーとしては老舗。自動車、飛行機、ヘリコプター、ボートと幅広い製品を販売している。また、精密なディテールを持つ高級ダイキャスト製ミニカー、さらに京商EGGのブランドで、トイ製品も開発・販売している。 京商では無線操縦を「ラジオコントロール」「R/C」「RC」〔「R/C」「RC」は「Radio Control」 の略〕と呼ぶことが多く、無線操縦用の模型は「ラジオコントロールモデル」無線操縦用模型自動車は「R/Cカー」と呼んでいる。〔「ラジコン」は商標の普通名称化 が起きているものの、増田屋コーポレーションの登録商標であるため。〕 == 創業と企業哲学 == 京商株式会社は、創業者 鈴木 久により、1963年10月に創業されたラジオコントロールモデル、ミニカー、トイモデルを事業の中核に据えたホビーメーカー。それに関連した事業として商社としての活動も展開している。2013年10月に創業50周年を迎え、業界でも老舗の企業として存在感を放っている。 その事業内容は、創業者が京商発足前に従事していた在日米軍への慰問品納入ビジネスでの経験がルーツとなっている。欧米に倣い、ホビーの持つ力を、広く日本にも広めたいとの思いで京商をスタートさせたと、創業者がことある度に語っていたそうである。 京商創業直前は、ベトナムの戦火がますます広がりを見せていた時代。そんな中で米軍とのビジネスをスタートした創業者は、前線で戦う兵士の要望に応じた慰問物資を手配して送るというのを主な業務としていた。その業務において、アメリカと日本との趣味や遊びといったことに対する考え方の違いに愕然としたという。兵士の要望の中に、頻繁に飛行機やモデルエンジン、モデルカーなどの模型やオモチャがリクエストされており、それに軍が応じていることに大きな驚きを覚えたのだ。 もとよりホビーという概念が希薄だった当時の日本人にとって、遊びや趣味といったものは、勤勉を良しとする当時の考え方の対極にあった。ところが、先進国である米軍の価値観は、その根底を大きく揺るがすものだった。ホビーやトイといった遊びを不可欠なものとする姿勢に感銘を受けたと、創業者は事ある度に語っていたという。そしてそれが、今に続く京商の企業哲学のルーツとなっている。「やがて日本も、遊びを肯定的にとらえる時代が来る。ホビーやトイが、人生を彩るのに重要な役割を果たすようになる」との創業者の考えから、大人の嗜好に応えられる本格的なものを製品化することを、企業活動の基幹に据えた。その哲学が常に引き継がれ、1980年代には「遊びにまじめ」というカンパニースローガンとなり、今も受け継がれている。 その後様々なラジオコントロール模型、ダイキャストミニカー、京商EGGブランドによるトイ等々を広く製品化していく際にも、このスローガンを旗印に、ワールドワイドな展開を見せている。現在、世界中に代理店を有すようになっても、社是に近い扱いで、この考え方が継承されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「京商」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kyosho 」があります。 スポンサード リンク
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