翻訳と辞書
Words near each other
・ KAWAYAN
・ Kay
・ Kay annuloplasty
・ Kay.
・ Kaya
・ KAYAK
・ Kayden Kross
・ Kaye-Stansel operation
・ KAYO
・ KAYOCO
・ Kaypro
・ Kayser-Fleischer ring
・ KAZ
・ Kaz (ISO 639)
・ KAZ II
・ KAZ-HIT
・ KAZA-BANA
・ Kazaa
・ Kazaa Lite
・ KAZAAAN


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

Kaypro : ウィキペディア日本語版
Kaypro
ケイプロ・コーポレーション(Kaypro Corporation)は1980年代に存在したアメリカ合衆国ホーム/パーソナルコンピュータ製造企業。電子部品検査器メーカーのノンリニア・システムズ(Non-Linear Systems)社が当時人気のあった オズボーン1 (Osborne 1) に対抗するコンピュータを開発する目的で創設した。Kaypro は可搬型のCP/Mベースのコンピュータを開発してライバルに取って代わり、1980年代初期のパソコン売り上げ首位となった。
しかし、その後のPC/AT互換機への転換には対応できず、1992年には倒産した。
== 歴史 ==
ケイプロの母体となったノンリニア・システムズは1952年創立の電子部品検査器メーカーであり、創業者のアンドルー・ケイはデジタル電圧計の発明者でもある。
1981年、ノンリニア・システムズは Osborne 1 という可搬型コンピュータと対抗できる ケイコンプ(KayComp)というパーソナルコンピュータの設計を開始した。翌1982年に子会社のケイプロ・コーポレーションが設立され、それと同時にコンピュータ名もケイプロ(Kaypro)とした。
最初の製品はケイプロII と名づけられた。ローマ数字を付けたのは、当時最も人気のあった Apple II にあやかったものである。ケイプロII は オズボーンのような可搬型として設計された。アルミニウム製のケースで、重量は約13キログラムザイログ Z80 マイクロプロセッサを搭載し、64KiBRAM、5¼インチ倍密度フロッピーディスクドライブを2台内蔵している。デジタルリサーチオペレーティングシステム CP/M が動作し、当初約1795ドルで販売されたが1983年中頃に価格を1595ドルに下げると、1カ月で1万台以上を売り上げケイプロ社は世界第5位のコンピュータメーカーに躍り出た。
ケイプロII の成功の要因はいくつかある。まず、Osborne よりも画面が大きかった。サードパーティのアプリケーションソフトウェアが同梱されていた(PerfectWriter、PerfectCalc。後にマイクロプロのWordStarとCalcStarに置換)。ディーラー網によるサポートがしっかりしていた。ケイプロII は、ユーザーグループが全米規模で結成されるほど人気となった〔これとは逆にオズボーンではサポートが充分でないばかりか、品質面でも優れたものが出来ず、これが同社の凋落の一因にもなった。〕。ケイプロ社は月刊誌 ''ProFiles: The Magazine for Kaypro Users'' を出版。同社製品だけでなく CP/M や MS-DOS についても扱った。寄稿者にはテッド・チャンロバート・J・ソウヤーらがいた。
その後80年代中盤にかけて、コンパックなどがこの種のコンピュータへの進出を果たしたものの、ケイプロ社はIBM互換機市場への参入に手間取り、1985年にようやくMS-DOSマシンの互換機を開発したものの苦戦を強いられた。それからの数年間、減少する売り上げをなんとかしようとがんばったが、1990年3月、連邦倒産法第11章の適用を申請することになった。しかし再生はうまくいかず、1992年6月に連邦倒産法第7章による清算対象となった。1995年、残存資産が270万ドルで売却された。
ケイプロの名称は1999年にオンラインPCベンダー名として再利用されたが、売り上げ低迷によって2005年に再度消滅した(親会社は Premio Computers Inc. )〔PC World. (2001年5月22日PC Pioneer Kaypro Dies, Again - 閲覧: 2007年3月15日 〕。ケイプロ社の創業者であるケイも、同社倒産後に似たような戦略の企業 ケイ・コンピュータ(Kay Computers)を創業している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Kaypro」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.