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LINDBERGH(リンドバーグ)は、セガ(後のセガ・インタラクティブ)が2005年9月に次世代業務用汎用CG基板として発表したアーケードゲーム用のシステム基板である。 == 概要 == アーキテクチャはPCベースで構成されており、アプリケーション開発が容易である。アプリケーションはDVDで供給される。独自のセキュリティ機能〔NAOMI GD-ROMやChiniroで使われている「キーチップ」がその一例。これが無いとゲームは起動せず、エラーで弾かれる〕で、ゲームソフトの不正なコピーを防止することが出来る。オペレーティングシステムには後期のBLUEはWindowsXPEmbeddedだが、それ以外はLinuxを採用しており、電源投入後に一瞬ではあるがコンソール画面が表示される。ゲームマニュアルにはライセンス及び公開が義務付けられた一部ソースコードを入手するためのURLなどが記載されている。 LINDBERGH対応の第1弾タイトルとしてガンシューティングゲームの『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド4』を発表。2005年12月から稼働している。さらにいくつかのタイトルがLINDBERGH対応として発表されている(対応ゲーム参照)。LINDBERGH基板最終作は、2010年発売のメダルゲーム『アミNo.3』(アミノサン)である。 基板の発表と同時にラインナップとして挙げられていたタイトルのうち、『PSY-PHI』(サイファイ)は稼働を目前にして発売中止が発表された。 他社の同様のPCベースの基板と比べると、電源は外付け、電源配線数の追加、吸気と排気を発泡スチロール製の仕切りで分けるなどのエアフロー対策、特殊I/Oに対応など業務用ゲーム向けの特徴が際だっている。しかし従来のNAOMI基板と比較すると動作が不安定になる弊害が頻繁に発生(電源周りの電圧低下、ノイズの影響の受けやすさ、当時としては超高発熱のCPUを搭載していたこと、環境次第では熱暴走を引き起こしやすく、グラフィックが安定しなくなるなど)。 また専用電源もファン固着問題が多発し、トラブルの大きな要因となった。発売から数年後にセガは問題を認め、対策品への無償交換及び、それまで支払った修理料金の返金が行われている。 このため後継機のRINGシリーズのうち、RINGEDGEとRINGEDGE2では内蔵電源に変更されている。また、NVIDIA製ビデオチップのロット不良の影響を受けており、『頭文字D ARCADE STAGE 4』、『セガネットワークカジノクラブ』、『三国志大戦 ver2.1 若き獅子の鼓動』などいくつかのタイトルではビデオカードの無償交換、修理料金の返金が行われている〔「頭文字D ARCADE STAGE 4」機リンドバーグBD有償先貸出し料金のご返金・有償先貸出し開始に関しまして セガ・ロジスティクスサービス〕〔「セガ・ネットワークカジノクラブ」機リンドバーグBD有償先貸出し料金のご返金・有償先貸出し開始に関しまして セガ・ロジスティクスサービス〕。 また新たな運営方法としてオペレーターに対して従量課金も行えるようになった(後述の課金システムP-ras)、該当タイトルはオフライン時にもプレイ数を記録するセキュリティボードが搭載されている。その場合は基板はセガ所有扱いとなり修理は無償であるものの、不正防止のために基板は封印シールで分解禁止となり、オペレーター側で内部清掃が行えないという事情もトラブルが多い印象の一因となっていたと推測される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「LINDBERGH」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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