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LR-87 : ウィキペディア日本語版
LR-87[えるあーる87]

LR-87タイタン大陸間弾道ミサイルと衛星打ち上げロケットの1段目に使用された液体燃料ロケットエンジンである。この強力なエンジンは一見したところ2基のエンジンが束ねてあるように見えるが、実際には2基が1組として共に作動する。LR-87の最初の打ち上げは1959年である。タイタンロケットの歴史はLR-87エンジンと共にあったといっても過言ではなく、現時点においてタイタンIVロケットの引退後は使用されていない。
==概要==
世界で初の、そして現時点では唯一の3種類の推進剤(ケロシン/液体酸素液体水素/液体酸素エアロジン-50(50%のモノメチルヒドラジンと50%の非対称ジメチルヒドラジンの混合燃料)/四酸化二窒素)を使用する派生型が存在する。ガス発生器サイクルのエンジンで再生冷却のノズルと燃焼室を備え、後の形式ではアブレーション冷却をノズルに使用している。LR-87には少し変更されたLR-91があり、タイタンミサイルの2段目に使用された。
推力は作動中、加減することができない。LR87は約1,900 kN(430,000 pounds)の推力を生み出す。タイタン Iに使用された初期のLR87エンジンは推進剤としてRP-1液体酸素を使用していた。液体酸素は極低温なのでミサイルのタンクに長時間保管する事は不可能なので打ち上げ前に充填しなければならなかった。タイタンIIは推進剤をハイパーゴリック推進剤で常温で保管可能なエアロジン-50四酸化二窒素に切り替えた。それらの推進剤を使用することによって長期間、常に発射できる態勢で保管する事ができた(但し、これらの推進剤は接触するだけで爆発し、毒性、腐食性が強い為、それに起因する事故も複数回起きた)
"Light on the Road to Damascus" ''Time'' magazine, September 29, 1980. Retrieved 2006-09-12〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「LR-87」の詳細全文を読む




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