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Lazarus は、クロスプラットフォームのビジュアルプログラミング統合開発環境である。オープンソースのPascalコンパイラであるFree Pascal向けに開発された。これはPascal及びObject Pascalプログラマのために、RADの一つであるDelphiに良く似たフリーの開発環境を作ろうとするものである。 Free Pascalはオープンソースのコンパイラで、 Linux、Win32、OS/2、Mac OS X、BSD、68Kといった幅広い環境に対応している。Free Pascalは、Pascalのコンパイラであるが、Object指向の拡張がなされたDelphiの文法に従って書かれたソースもコンパイルすることができるように開発された。「一度プログラムを書けば、どこでも走る」というのは Java のキャッチフレーズであるが、Lazarusは「一度プログラムを書けば、どこでもコンパイルできる」を合言葉に、Free Pascalをベースとしたクロスプラットホームのコンパイラとライブラリの統合を目指している。Free Pascalは上記のような多くのプラットフォーム向けのコード生成が可能なので、Lazarusは、その特徴をいかした、GUIライブラリ (LCL) と、統合開発環境を提供している。Lazarusでは、コンポーネント等を用いるアプリケーションであれば、たとえGUIアプリケーションでも、プラットフォーム別にプログラムを書き換えなくてもいいように設計されている。 PascalのRAD-GUIアプリケーション開発言語としては、Windowsでは、ボーランドのDelphiが歴史が古く、安定しており、サンプルや資料も多い。だが、DelphiはWindows(最新版はMac OS Xを含む)でしか動作しない。Free PascalとLazarusを用いると、日本語部分の処理を除けば、多少の修正でLinuxやMac OS XなどでDelphiで書かれたプログラムをコンパイルすることができる。 特に最近の流れとして、海外では、DelphiやPascalで書かれた優れた多くのコンポーネントが、LazarusやFree Pascal向けに移植され、同じソースからコンパイルできるようになっている。 修正可能かどうか、また修正量はプログラムに依存するので、どういう部分が異なっているか、LazarusのWikiが参考になる。特に日本語については、UTF-8にするという方針になっているものの、IDEまわりを含め、クロスプラットホームでの実装が充分されていない。LazarusでASCII文字以外を扱う際は、注意して利用すべきである。Lazarus 0.9.22でも、まだ日本語を完全に扱えていない。 Lazarus 0.9.25から、公式にUTF-8をサポートされているが、全角文字が3バイトになるUTF-8でのストリング処理は、依然として容易とは言えない。 == ユーザインタフェースの利用 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Lazarus」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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