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MASLは、アニメーション動画フォーマットの名称、またその実行環境である。 Memorymapped Animation Scenario Languageの略称で、本来の読み方はマスルだが、読みにくさや語感の似た言葉からマッスルと呼ばれることも多かった。 ファイルの拡張子は.msl。 == 概要 == PC-9800シリーズ用フリーソフトとして、kuni-softのKUNIにより1994年にバージョン1.0が発表された。2009年7月現在の最新バージョンはver 1.4他力本願版。 後にX68000やFM-TOWNS、DOS/V、Windows Mac等に実行環境が移植された。 本来の動作環境がPC-9800シリーズのため、画面解像度は最大640x400、色は4096色中16色に制限されていた。後に、256色対応のM-MASLも作られた。 再生するデータは1枚1枚手描きする場合が多かったため、テレビアニメから印象的なワンシーンを抜き出して模写し、サンプリングした音声と共に再生するデータが多数作られた。 また、キー入力を受け付けたり条件分岐の機能も持っており、簡単なゲームやサウンドノベル等も存在していた。 作成時には、再生順や分岐などを記述したシナリオの.masファイル、グラフィックの.ak5ファイル、音声の.pknファイルを専用のツールで作成し、これらを最終的に統合したものが.mslファイルとなる。 MASLは、対応している解像度や色数を見ての通り、PC-9800シリーズの仕様に合わせて作られたものであり、それ以外の機種では、それぞれの機種の特性に合わせた同種のアニメーション再生ソフトが作られた。例として、X68000用のPANIC、MSX用のTALKIE等が挙げられる。 Windowsの普及後は、実写取り込み動画の作成や再生が手軽にできるようになり、現在では新規のMASLデータが作成される機会はほとんど無くなっているが、一般のユーザーが手軽に絵を動かしたりインタラクティブ性を持った動画を作り公開するという点では、Adobe Flashをはじめとしたウェブブラウザー上で再生可能な各種オーサリングツールがその役割を担っていると見ることもできる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「MASL」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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