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FOMA N2002(フォーマ・エヌ に まる まる に)は、NECによって開発された、NTTドコモの第三世代携帯電話 (FOMA) 端末製品である。開発コードネームは"neptune2"である。 アプリケーションMPUはV850Eである。 == 概要 == N2001をベースにiモーションに対応させた機種。メインディスプレイが有機ELだったN2001に対し、こちらはTFD液晶が使われている。バックライトが必要な分だけ、N2001よりも若干分厚くなったが、大幅に軽量化されている。 マルチタスクやiモードとメールが同時にできるマルチアクセスに対応している。 先代N2001から多くの改良を施したモデルであったが、販売当時はFOMAサービスがまだまだ発展途上のサービスであった頃で、本モデルもコンセプトモデルから脱しきれなかったという評価もある。 のちのFOMA、3G携帯電話では当たり前になった本体内蔵アンテナであるが、当時の別のFOMA端末の多くは伸縮式または本体から突出したアンテナを採用する中、本機は完全に内蔵式のアンテナを採用した。 そのアンテナは本体最下部にあり、通話マイクの下、つまり折り畳み携帯電話の「顎」にあたる部分に内蔵している。このため本機はこの部分が大きく突出し、折り畳んでも下本体がはみ出す形になる。 この内蔵アンテナの位置は非常に珍しいが、同時に本機の最大の欠点を生み出すことにもつながった。この位置は、通話をする際多くの人が手で握る部分であり、そうなれば当然「電波状態」の悪化に直結してしまったのである。このため、着信しても応答した途端に通話が出来なくなるという非常にはがゆい状態に陥ることがよく起こった。当時のFOMAインフラはまだまだ少なく、「電波状態」はお世辞にも良くなかったのだから尚更である。このことについては写真を参照されたい。 本機は、販売時の初期セット内容に予備の電池パックが1個付属していた。スペックデータ上にもあるが、静止待ち受け状態だけでも55時間、これに通話はおろか移動をしただけで、実際には「半日も電池が持たない」のが実情の状態であった。これは本機に限った事ではないが、本機は電池パックの提供でこれを解決しようとしたのである。 当時はmovaサービスが主力であり、mova端末はカメラの搭載などかなりの成熟期にあった中、本機はカメラはおろか赤外線通信機能すらない非常にシンプルな構成である。同時期のFOMA各端末にはそういった機能を搭載したり、ストレートデザインを採用するものもあったが、最終的には本機のようなシンプルな折り畳み型デザインにカメラなどを搭載する形が好まれ、普及していったのは皮肉な結果である。 松下通信工業との協業によってP2002というOEMモデルも発売された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「N2002」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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