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アンドロメダ銀河〔(アンドロメダぎんが、Andromeda Galaxy、M31、NGC 224)は、アンドロメダ座に位置する目視可能な渦巻銀河である。さんかく座銀河 (M33) 、銀河系(天の川銀河)、大マゼラン雲、小マゼラン雲などとともに局部銀河群を構成する。 == 概要 == アンドロメダ銀河(M31)は、地球から約250万光年の距離に位置し、M33とともに肉眼で見える最も遠い天体である〔。およそ1兆個〔の恒星から成る渦巻銀河で、直径22~26万光年〔と我々の天の川銀河(直径8~10万光年)よりも大きく、局部銀河群で最大の銀河である。従来は直径13万光年程度と見なされていたが、21世紀初頭の観測結果によって、アンドロメダ銀河のハロー部分(銀河周辺領域)と思われていた領域の星々が、実はアンドロメダ銀河のディスク(銀河の円盤部分)の一部であると判明し、アンドロメダ銀河本体がより大きく拡がっていることが判った〔。 かつて、系外銀河のことがよく知られていなかった時代に銀河は星雲と混同されており、その名残として現在でも「アンドロメダ星雲」〔、「アンドロメダ大星雲」〔、などと呼ばれることもある。ハッブルがリーヴィットのケフェイド変光星による星間距離測定法を使って算定した初期には、地球からの距離は90万光年と言われていたが、その後距離を算定する手法の誤り(若いマゼラン雲とアンドロメダ銀河の年齢差による絶対等級の過少見積もり)が判明し2倍の200万光年と推測されていた。さらに観測精度が向上し、徐々に推定距離が長く算定されるようになった。 一時期、見かけが天の川銀河と似ているとされていたが、アンドロメダ銀河のバルジには2つの超大質量ブラックホールが連星系を成していることが観測より明らかになり〔、天の川銀河のバルジと比較してガスや暗黒物質が非常に少ないことや、そのガスが銀河面に直角な渦巻き構造を持つこと〔なども判明し〔、さらに、天の川銀河のバルジに棒構造が発見されたことにより、ハッブル分類上でも両者は渦巻銀河のアンドロメダ銀河と棒渦巻銀河の天の川銀河に区別されるなど違いがはっきりしている。 アンドロメダ銀河のスペクトルは青方偏移を持ち、天の川銀河に対して秒速約122kmで接近している。約40億年後には天の川銀河 (Milky Way) とアンドロメダ銀河 (Andromeda) は衝突し〔、それから約20億年かけて1つの巨大な楕円銀河「ミルコメダ (Milkomeda)」を形成すると予想されている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アンドロメダ銀河」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Andromeda Galaxy 」があります。 スポンサード リンク
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