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OBAOR ( リダイレクト:一帯一路 ) : ウィキペディア日本語版 | 一帯一路[いったいいちろ] 一帯一路(いったいいちろ、英語:One Belt, One Road、略称:OBOR)とは、2014年11月に中国で開催されたアジア太平洋経済協力首脳会議で、習近平中国国家主席が提唱した経済圏構想である。中国政府の李克強国務院総理は、積極的に関係国を訪問し、支持を呼び掛けている。すでに約60の対象国に加え、ASEAN、EU、アラブ連盟、アフリカ連合、アジア協力対話(Asia Cooperation Dialogue: ACD、〔英語版〕)、上海協力機構など多くの国際組織が支持を表明している〔経済産業研究所 コンサルティングフェロー 関志雄:動き出した「一帯一路」構想 (2015年4月8日)〕。李克強首相は「『一帯一路』の建設と地域の開発・開放を結合させ、新ユーラシアランドブリッジ、陸海通関拠点の建設を強化する必要がある」〔日刊CARGO電子版:中国・全人代で李首相 「一帯一路」「大通関」推進 (2015年3月5日)〕としている。 そのため、諸国の経済不足を補い合い、アジアインフラ投資銀行や新開発銀行、シルクロード基金(丝绸之路基金、Silk Road Fund〔英語版〕)などでインフラ投資を拡大するだけではなく、中国から発展途上国への経済援助を通じ、人民元の国際準備通貨化を目標に中国を中心とした世界経済圏を確立すると言われている〔三井住友アセットマネジメント株式会社 WEBサイト:一帯一路(中国)【キーワード】 (2014年11月28日)〕。また、中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「シルクロード経済ベルト」(「一帯」の意味)と、中国沿岸部から東南アジア、インド、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸を結ぶ「21世紀海上シルクロード」(「一路」の意味)の二つの地域で、インフラストラクチャー整備、貿易促進、資金の往来を促進しており〔The Huffington Post 日本語版:「一帯一路」構想に浮かれる中国 (2015年03月20日)〕、それぞれ2013年に習近平がカザフスタンのナザルバエフ大学とインドネシア議会で演説したものである。2015年5月8日には習近平はロシア大統領ウラジミール・プーチンと会談し、一帯一路をユーラシア経済連合と連携させるとする共同声明を発表した〔朝日新聞デジタル:中ロ「歴史見直し認めぬ」 経済連携に合意 首脳会談 (2015年5月9日)〕〔CRI Online : ロシア、EEUとシルクロード経済ベルトの連携強調 (2015年6月21日)〕。2015年11月17日にロシアのプーチン大統領はアメリカの主導する環太平洋戦略的経済連携協定を批判して中国のシルクロード経済ベルトとロシアのユーラシア経済連合の連携がアジア太平洋の繁栄をもたらすとする寄稿を世界のメディア各紙に行った。 ==注・出典==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「一帯一路」の詳細全文を読む
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