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OPS-12
OPS-12は、日本電気(NEC)製の3次元レーダー。海上自衛隊のしらね型護衛艦(50/51DDH)において、艦載対空捜索レーダーとして搭載されている〔自衛隊装備年鑑 2006-2007,朝雲新聞社,P368,ISBN 4-7509-1027-9〕。 == 概要 == 海上自衛隊では、初のミサイル護衛艦である「あまつかぜ」(35DDG)に搭載されたAN/SPS-39より3次元レーダーの運用を開始し、続くたちかぜ型護衛艦(46/48/53DDG)ではAN/SPS-52に更新された。しかし一方で、はるな型護衛艦(43/45DDH)では2次元レーダーしか搭載されていなかった。このことから、ヘリコプター護衛艦(DDH)および短距離艦対空ミサイル搭載艦向けの国産3次元レーダーとして開発されたのが本機種である。なお本機種の開発に当たっては、AN/SPS-39/52の開発元であり、自動警戒管制組織(BADGE)で日本電気とも密接な関係があったヒューズ社に技術料が支払われていたとも言われている〔。 本機種は、航空自衛隊がレーダーサイトに装備するJ/FPS-2・3次元レーダー(NPG-880)との技術的類似性が指摘されている。俯仰角方向は電子的に、旋回角方向は機械的に走査される〔。電子的な走査形式はAN/SPS-52と同様の周波数走査型(FRESCAN)であり、動作周波数はSバンド。パッシブ・フェーズドアレイ・アンテナは18度傾けて設置されており〔、プレアレイ方式のペンシルビームを採用している〔。J/FPS-2では、フェライト移相器とレーダー送信管の間はS字型導波管によって接続されており、レーダー送信管としては進行波管(TWT)および交差電力増幅管(CFA)が採用されていた。IFFアンテナは本体下部に設けられている〔。 OPS-12の搭載はしらね型護衛艦(50/51DDH)の2隻のみに留められ、はたかぜ型護衛艦(56/58DDG)では再びAN/SPS-52が搭載されたが、この背景にはヒューズ社からの圧力があったとも言われている。その後1990年(平成2年)に就役した「はまぎり」(60DD)より、汎用護衛艦(DD)向けの国産艦載3次元レーダーとして、三菱電機製のOPS-24が就役を開始した〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「OPS-12」の詳細全文を読む
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