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PPM1D
Protein phosphatase 1D はヒト''ppm1d''遺伝子によってコードされる酵素である。 PPM1DはPPMファミリーに分類されるSer/Thrホスファターゼである。PPMファミリーは細胞ストレス応答経路のネガティブレギュレイターとして知られている。PPM1Dは、当初tumor suppressor protein TP53/p53依存的な様々な環境ストレスに応答して誘導されるホスファターゼとして同定された。p53やp38 MAPキナーゼ (MAPK/p38) の直接的な脱リン酸化によって、それらの活性を負に制御し、細胞周期停止やアポトーシスを抑制する。このことからp53のフィードバック制御因子であると考えられている。また、細胞周期制御因子の脱リン酸化によってp53非依存的に細胞周期を制御することが知られている。この遺伝子は乳癌由来細胞株および、初期乳癌組織において増幅が報告されており、このことは癌発生における''ppm1d''遺伝子の役割を示唆している〔。 ==相互作用== PPM1DはCDC5Lと相互作用することが報告されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「PPM1D」の詳細全文を読む
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