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PT-91 「トファルディ」()は、ポーランドで開発された主力戦車。T-72M1の発展型であり、1995年に配備された。開発は機械設備開発研究センター(OBRUM)、生産は社が行った。この会社はポーランドの軍事コンソーシアム「」グループの一部である。 T-72からの変更点は、射撃統制システム (FCS)、爆発反応装甲、エンジンの高出力化、トランスミッション、自動装填装置などである。他のT-72発展型と違い、ポーランド陸軍のPT-91はエンジン、FCS、通信装置などにほぼ自国製の製品を用いている。チェコの、グルジアのT-72SIM-1、インドのT-72 Ajeya Mk2などと同様に、これらの部品は既存のT-72を改修するのに用いられた。 == 背景 == 1980年代後半、ポーランド陸軍は旧式のT-55をすべてに改修した。この成功は、同様の近代化をポーランド軍に配備された他のソ連製戦車にも行うことができると参謀部に確信させた。1988年後半、ライセンス生産の経験があるT-72M1の近代化改修計画の準備が行われることとなった。 開発に際してグリヴィツェに拠点を置くOBRUMが主開発局に選ばれた。しかし開発当初、参謀部がT-72SやT-80のような新型車両の購入も同時に考慮していたため、進捗はゆっくりしていた。 1991年のソ連崩壊という政治状況の劇的変化によってソ連戦車購入は停止し、ポーランド製の新型戦車の開発が勢いづいた。最初に提案された設計はポーランド語で「狼」を意味する「ヴィルク」()のコードネームで呼ばれたが、この計画は取り消された。それにかわり、「堅い、不屈の」という意味の形容詞で「トファルディ」()と呼ばれる別の計画に移行することとなった。 T-72の改修の基本的な目的は、現代戦への対応と明らかに判っている欠点の修正であった。具体的には低い機動性、不十分な装甲、FCSの欠如と主砲の貧弱なスタビライザに起因する低い射撃精度が挙げられた。加えてパッシブ赤外線暗視装置の欠如も問題であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「PT-91」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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