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RealPlayer(リアルプレーヤー)は、米リアルネットワークスが開発したメディアプレーヤーである。RealMediaファイル (RealVideo、RealAudio) の他にMP3やQuickTime、WindowsMedia など、50種類以上のメディアファイルに対応しており、PC向けだけでなく、スマートフォンや携帯電話向けのものもある。 RealPlayerは1990年代後半から2000年代前半のインターネットの初期にかけて人気の高いメディアプレイヤーだったが、2007年中頃以降はシェアでアップルのiTunesに抜き去られた。但し、歴代の有償版RealPlayerに搭載されているアナログ音源・記録媒体(レコードやカセットテープ)入力デジタル化機能については、2014年現在までのところiTunesには搭載されていない。 == 歴史 == * 1995年4月に、ストリーミングを再生できるメディアプレーヤーとして、RealAudio Playerとしてデビュー。 * バージョン6 では名称が「RealPlayer G2」となっている。 * 2000年8月31日に、バージョン8(日本語版)を公開。名称は「RealPlayer 8」。 * バージョン9 では、これまでの RealPlayerシリーズの欠点だった動作の鈍重さと安定性が劇的に向上し、UIも大きく変わった。同時に#RealJukeboxを統合した。名称は「RealOne Player」となった。 * 2004年4月7日(日本語版の日付)に、バージョン10 を公開。主な変更点は、CDの書き込み速度を30%向上、RealVideo 10やRealAudio 10の品質改善など。名称は旧来の形式に戻った (RealPlayer 10)。バージョン10.5 には、ファイル名に特定の2バイトコードが存在すると再生できないという不具合がある。 * 2007年6月に、英語版のみだが新機能を多く搭載し、UIを刷新したWindows版バージョン11のベータ版が公開された。Flash Video のサポートとビデオのダウンロード、DVD書き込み機能を搭載した。 * 2007年11月15日に、バージョン11 の日本語正式版を公開。ニコニコ動画やYouTubeの動画をダウンロードすることができるようになった〔〕。 * 2008年1月31日に、消費者団体 が「RealPlayer 10.5」と「RealPlayer 11」をバッドウェアであると認定した。しかし、同年4月3日に、同団体はこれらのバッドウェア認定を解除した。 * 2009年6月24日に、RealPlayer SPのベータ版が公開された。 * 2009年8月20日に、RealPlayer SPの日本語正式版を公開。以前のバージョンでは、近年多いHD動画をダウンロードしても、METAファイルという独自の拡張子に変換され再生不可能だった。SPの場合、HD動画は、MPEG-4ファイルに変換される。ただし、Real Playerで再生したい場合はアップグレードかコーデックが必要である。 * 2010年10月29日に、バージョン14(日本語版)を公開。名称からSPが取れた。 * バージョン15(Windows版)、機能追加。動画ダウンロード、ファイル形式変換、編集(トリミング)、画像スライドショー、Facebookへ写真を投稿。 * 2013年12月20日に基本ソフトのRealPlayerはRealPlayer Cloudに統一されiCloudとの連携に特化した仕様となる。それ以外の機能は大幅に簡素化されオーディオCDからMP3などのエンコード時のビットレート数も96kbpsまでとなる。そのため全機能を使う場合には有料ソフトにアップグレードが必要となる。
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