|
solidDB(ソリッドディービー)は、IBMのインメモリ型のRDBMS。またsolidDB Universal Cache(ソリッドディービー ユニバーサル キャッシュ)は、DB2、Informix、Oracle、Microsoft SQL Server、SybaseなどのRDBMSのキャッシュとして使用できる。 solidDBはソリッド・インフォメーション・テクノロジー社の製品であったが、2007年のIBMによる買収により、IBM製品の1ファミリーとなった。 2014年にUnicom Global社はIBMからsolidDBを買収することを発表した〔UNICOM® Global Acquires solidDB® from IBM® Corp. 〕〔IBM solidDB Divestiture 〕。 ==概要== solidDBはインメモリ型のRDBMSであり、標準のSQLインターフェースと高可用性オプションを提供する。高可用性オプションは、複数のサーバー上で稼働するsolidDBが相互複製するクラスタリングにより、障害発生時は短時間で切替できる。 solidDBはインメモリデータベースとともに、従来のデータベースを含み、ともに同じSQLインタフェースを使用し、高可用性オプションを持っている。solidDBはアプリケーションに対し、DB2のようなインスタンスを提供し、開発者は通常データベースへ問い合わせやデータ書き込みを行うようなコマンドを記述することができる。この問い合わせや、データ書き込みは通常、遅延を伴うものである。soldDBはトランザクションウィンドウにおいてランダムアクセスメモリへのみデータの読み出しおよび書き込みを行うので、そのような処理の速度は十倍以上高速化される。 solidDB version 7は、POWER7アーキテクチャへのチューニングおよび最適化により、製品の性能がより向上した。Power7アプリケーションは1コアあたり、8テラバイトのメモリへのアクセスが可能で、グローバル空間では2ペタバイトのメモリにアクセスが可能である。これに加え、Power7上のアプリケーションはペタフロップスの速度で処理が可能となった。 歴史的には組み込み用のデータベースとして、通信機器、ネットワークソフトウェアなどで使われた〔Monash, Curt. "IBM acquires SolidDB to compete with Oracle TimesTen" "DBMS2", 2007-12-21. Retrieved on June 12, 2008.〕。solidDBのユーザー企業には、アルカテル・ルーセント、シスコシステムズ、EMCコーポレーション、ヒューレット・パッカード、ノキア、シーメンスAGなどがある。 solidDBはスタンドアロンの高速・高可用性のRDBMSとして使用できる他、他の主要なRDBMSのキャッシュ(ストレージエンジン)としても使用できる。2006年にソリッド・インフォメーション・テクノロジー社は、solidDBをMySQLのストレージエンジンとした「solidDB for MySQL」を提供し、オラクルのInnoDBを使用したMySQLと比較しても高い性能を記録した〔パブリック ベンチマークにおいて、solidDB for MySQL が驚異的なパフォーマンスを記録 - CNET Japan 〕。Solid for MySQLはオープンソースソフトウェアで、GPLのもとで使用できる。 2009年の「IBM solidDB Universal Cache V6.5」は、DB2、DB2 for z/OS、IDS、Oracle、Sybase、SQL Serverなどのキャッシュとして使用できる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「SolidDB」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|