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THAADミサイル(終末高高度防衛ミサイル、 サードミサイル)は、アメリカ陸軍が開発した弾道弾迎撃ミサイル・システム。当初は、戦域高高度防衛ミサイル()と呼ばれていた。 == 概要 == THAADは、敵弾道ミサイルが、その航程の終末段階にさしかかり、大気圏に再突入している段階で、ミサイル防衛で迎撃・撃破するために開発された。 従来、このような役目のためには、パトリオットPAC-3が配備されてきた。しかし、パトリオットPAC-3は、比較的小規模で展開しやすいかわりに、射程が短いため、高速で突入してくる中距離弾道ミサイルなどへの対処が難しく、また、迎撃に成功した場合でも地上への被害が大きくなるという問題があった。このことから、パトリオットPAC-3よりも高高度、成層圏よりも上の高度で目標を迎撃するために開発されたのがTHAADである。 THAADは大気圏外での交戦に特化しており、低高度での弾道ミサイル、あるいは通常航空機との交戦は、パトリオットPAC-3など、従来型のHIMAD用ミサイル・システムに任せることとなる。また、大気圏外での交戦を重視していることから、洋上配備のSM-3と同様の中間段階(ミッドコース・フェイズ)対処も可能と誤解されることがあるが、THAADはその名前のとおりに終末段階での迎撃用であり、地上での中間段階対処については、より長射程・高射高のGBI()が主としてこの任にあたる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「THAADミサイル」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Terminal High Altitude Area Defense 」があります。 スポンサード リンク
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