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TLR3 TLR3はToll-like receptor 3(Toll様受容体-3)の略称である。TLR3はエンドソームに存在し、ウイルス由来の二重鎖RNA(dsRNA)を認識し、強い抗ウイルス作用を示すI型インターフェロンの産生を促し、ウイルスからの防御で働く自然免疫系分子の一つ。 == 蛋白質の機能 == TLR3はToll様受容体の一種で樹状細胞や繊維芽細胞など広範囲な細胞で発現している。培養細胞に於いてはヒトの肺由来のMRC5細胞や、子宮頸がん由来の株化細胞であるHeLa細胞でも発現が観察される。 TLR3蛋白質は細胞の小胞体と初期エンドソームに局在し、ウイルスのRNAを初期エンドソームで認識すると考えられている。TLR3はウイルスのRNAを認識すると、細胞質内のアダプター分子であるTRIF/TICAM-1と呼ばれる分子を活性化する。TRIF/TICAM-1はそのN末側の領域がインターフェロン産生に特に重要で、TRAF3分子を解してシグナルを下流に伝える。 TRAF3分子はその後、NAP1分子を解してTBK1分子を活性化し、TBK1がIRF-3と呼ばれる転写因子のリン酸化することで、IRF-3がダイマー(二量体)になり、核内に移行する。核内に以降後はインターフェロンベータのプロモーター領域に結合しインターフェロンベータ遺伝子の転写を活性化させる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「TLR3」の詳細全文を読む
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