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TsD-30 : ウィキペディア日本語版
TsD-30

TsD-30(、ツェデー・トリーッツァチ)は、ソビエト連邦第1設計局(OKB-1)によって開発されたマルチモードの火器管制レーダーSu-9に搭載されたものはRP-9)、MiG-21迎撃戦闘機型やMiG-23の初期型・輸出型に搭載されたものはRP-21 「サプフィール」()として、それぞれ制式化された。北大西洋条約機構(NATO)は、スピン・スキャンというNATOコードネームを付与している。
スピン・スキャンというNATOコードネームを付与している。
== 来歴 ==
1950年代後半、ソ連では、スホーイ設計局による新しい迎撃戦闘機の開発が進められていた。のちにSu-9として知られるようになるこの機体は、1958年の時点では、試作機としてT-43と呼ばれていたが、このときのソ連には、T-43に搭載するに足る火器管制レーダーが存在しなかった。当時ソ連でレーダー開発を行っていた唯一の機関であった第17モスクワ科学試験研究所(NII-17)では、新しいレーダー・ステーションである「ウラガーン」()と「パンテーラ」()の開発を進めていたが、それらの計画は遅々として進まなかった。
そこにきて、第1設計局(OKB-1)で新たなレーダー・ステーションの開発が行われていることが明らかになった。有翼の空対地ミサイルのシステムに関する研究の中心であったこの設計局では、主任の A・A・コーロソフ()を中心に開発がすすめられた。これにより、十分にコンパクトなレーダー・ステーションとして完成されたのが、TsD-30である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「TsD-30」の詳細全文を読む




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