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VMF-TDL ( リダイレクト:改良型データ・モデム#VMF ) : ウィキペディア日本語版 | 改良型データ・モデム[かいりょうがたでーたもでむ] 改良型データ・モデム(, IDM)は、アメリカ軍が開発したモデム端末のアーキテクチャ。SINCGARSやHAVE QUICKなど、従来の戦術無線通信システムアーキテクチャと組み合わされて、C4Iシステムの物理層を構成する。 == 概要 == IDMは1991年、アメリカ海軍研究所(NRL)によって開発された。当初はEA-6B電子戦機に搭載される予定であったが、間もなく、統合作戦において各軍共通のデータ通信を提供できるという特性が注目されるようになり、同年、AN/APG-68(v)5に組み込まれて、空軍のF-16でも運用が開始された。1993年、IDMを含めた物理層の仕様がMIL規格においてMIL-STD-188-220として規格化された。初期のモデルでは、75, 150, 300, 600, 1,200, 2,400ビット毎秒のデータ転送レートを発揮できた。また、1999年には第2世代の仕様が策定された。 IDMは、従来型の無線通信機を介して戦術データ・リンクを実現するソリューションとして注目された。当時、新世代の戦術データ・リンク端末である統合戦術情報伝達システムが登場しはじめていたが、これはより高機能のデータ・リンクを実現できるものの、容積や電力の要求が大きく、また高価であるため取得性にも問題があった。これに対して、IDMでは従来型の無線通信機を使用することから、既存の資産を最大限に活用することができ、また、相互運用性にも優れている。このことから、IDMは主として、陸軍・空軍において、戦闘車両や航空機に搭載される。 現在、IDMの製造元最大手は、アメリカのサイメトリクス・インダストリーズ社(Symetrics Industries. LLC)である。各種の端末がアメリカ軍をはじめとする北大西洋条約機構軍で広く採用されており、11カ国で、3,200機以上の固定翼および回転翼機に搭載されて運用されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「改良型データ・モデム」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Variable Message Format 」があります。
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