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揮発性有機化合物(きはつせいゆうきかごうぶつ、英: Volatile Organic Compounds)は、常温常圧で大気中に容易に揮発する有機化学物質の総称のことである。略称は、VOCs、VOC。 具体例としてはトルエン、ベンゼン、フロン類、ジクロロメタンなどを指し、これらは溶剤、燃料として重要な物質であることから、幅広く使用されている。しかし、環境中へ放出されると、公害などの健康被害を引き起こす。特に最近では、ホルムアルデヒドによるシックハウス症候群や化学物質過敏症が社会に広く認知され、問題となっている。 2000年度の国内排出量は、年間150万トンであった。 光化学オキシダントと浮遊粒子状物質の主な原因であるとして、2004年5月26日、改正大気汚染防止法により主要な排出施設への規制が行われることとなった。 == 定義 == 世界保健機関(WHO)の定義〔World Health Organization, 1989. "Indoor air quality: organic pollutants." Report on a WHO Meeting, Berlin, 23-27 August 1987. EURO Reports and Studies 111. Copenhagen, World Health Organization Regional Office for Europe.〕〔アメリカ合衆国環境保護庁(EPA), "An Introduction to Indoor Air Quality (IAQ) - Volatile Organic Compounds (VOCs)" 〕 では以下のようになっている。 すべてのVOCを総称する語として、総揮発性有機化合物(TVOC; Total Volatile Organic Compounds)も用いられる。 なお、ホルムアルデヒドについては、VVOCに該当するが、独自の基準を設けているケースがあるため、VOCsとは区別している場合が多い。(シックハウス症候群、室内空気質など参照) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「揮発性有機化合物」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Volatile organic compound 」があります。 スポンサード リンク
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