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Vortex86はx86互換のコアを用いたSoCである。元々はRise Technologyから基本設計を入手したSiSの製品であったが、台湾企業のDM&P Electronicsに売却された〔Vortex86 Envision Embedded Design with Windows Embedded Technologies 〕。 DM&Pはその後、XcoreにチップをXcore86とリブランドする権利を与えた〔Xcore Corporation Ltd. has entered into an agreement with DMP Electronics Inc. 〕。 ==バージョン== *オリジナルのVortex86 (SiS55x/Rise mP6もしくは単にVortex86) – SiSにより開発された。3つの整数用とMMX用の命令パイプライン、分岐予測を有する〔Vortex86 Data Sheet 〕。 *Vortex86SX – 動作周波数300MHz。L1キャッシュ(データ16KB、命令16KB)を有する。FPUとL2キャッシュは搭載していない。SDRAMとDDR2 SDRAMの両方に対応〔Vortex86SX Data Sheet 〕。 *Vortex86DX – 動作周波数600MHz~1GHz。(800MHz動作時の消費電力は2.02W〔Vortex86DX overview 〕)、L1キャッシュ(データ16KB、命令16KB)、FPU、L2キャッシュ(256 KB)、6段のパイプラインを搭載。1GBまでのDDR2 RAMを使用可能〔Vortex86DX documentation 〕〔Vortex86DX Data Sheet 〕。 PDX-600は''Vortex86DX''の派生品であり、違いはRS-232ポートが5ポートから3ポートに削減されていることと、I2Cとサーボコントローラが搭載されていないことである。これにより、産業分野よりも組み込みシステムを狙った製品となっている。ネットブックへの採用事例がある〔engadget - "The world's cheapest laptop" 〕。 *Vortex86MX – 動作周波数1GHz、CPUコア自体はVortex86DXからほとんど変化していない。ISAの廃止とGPU、HDオーディオコントローラ、UDMA/100 IDEコントローラの統合が行われている。コンシューマグレードの製品はPMX-1000としても知られている〔。Gecko Edubookの現行モデルはVortex86MXをリブランドしたXcore86を搭載している。 DM&PはSoCの機能を利用できるようにカスタマイズされた組み込みLinuxディストリビューションを提供している〔X-Linux 〕。 Vortex86シリーズ以前、DM&PはIntel 80386SX互換で25~40MHzで動作するSoCであるM6117Dを製造していた〔M6117D Data Sheet 〕〔M6117D overview 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Vortex86」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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