翻訳と辞書
Words near each other
・ Word painting
・ Word Press
・ word processor
・ word starting with A and ending Z
・ word stress
・ word to the wise
・ word-of-mouth
・ word-perfect
・ Wordfast
・ WordMail
・ WordMaster
・ WordNet
・ WordPerfect
・ WordPerfect Office
・ WordPress
・ Wordpress
・ Words
・ Words of the mind -brandnew journey-
・ words to ~
・ WordStar


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

WordMaster ( リダイレクト:WordStar#その他 ) : ウィキペディア日本語版
WordStar[わーどすたー]

WordStar(ワードスター)は、がCP/M用に開発したワープロソフトである。後にMS-DOS向けに移植され、1980年代中盤まで市場を独占した。同社のオーナーはだが、WordStarの作者はロブ・バーナビーである。WordStar 4.0 以降はピーター・ミーローが全面的に書き直したものをベースとしている。
WordStarはテキストベースのワープロソフトであり、基本的にマークアップ言語風のフォーマットコマンドを付与したテキストファイルを扱うため、ファイル自体もその後のワープロソフトに比べて小さい。対照的に現代のワープロソフトの多くはコードベースであり、セーブファイルが大きくなる。
== 歴史 ==
1976年、ロブ・バーナビーはCP/M のコマンドラインエディタ ED.COM の拡張版コマンドモードを設けた単純なテキストエディタ WordMaster を開発した。操作体系は後のWordStarによく似ている。これも広く普及し、MS-DOS/PC-DOS版も発売された。
WordStar は1978年、MS-DOS以前の時代には最も一般的だったオペレーティングシステム (OS) である CP/M向けに開発された。CP/M上では最も機能が豊富で使いやすいワードプロセッサであったため、デファクトスタンダードとなった。1981年には WordStar 2.26 がポータブルコンピュータ Osborne 1 に同梱されている。WordStarは間もなくCP/Mで使えるワープロソフトの標準となった。CP/M対応版の最後となった Release 4 は5.25インチフロッピーディスク版がデフォルトで、オプションとして8インチ版も販売されていた。
DOS版の WordStar 3.0 は1982年4月にリリースされた〔。DOS版はCP/M版とほぼ同じである。IBM PC には方向キーファンクションキーが追加されているが、いわゆるダイヤモンドカーソルなどのコントロールキーを使った操作がそのまま採用されており、CP/M版のユーザーにとって使いやすくなっていた。WordStarにはフォーマット情報を組み込まない non-document モードがあり、プログラムなどを書くのに使われた。CP/M版と同様DOS版も IBM PC 専用として設計されておらず、任意のx86マシンで使用可能である(当時、PC/AT互換機ではないx86マシンが多数存在した)。そのため、DOSのOSコールしか使っておらず、BIOSやハードウェアに直接アクセスしないようになっている。
最初のDOS版は単純な移植であったため、メモリ空間が640kバイトに広がっていたにも関わらず64Kバイトしか使っていない。ユーザはWordStarが使わないメモリをRAMディスクにすることによって劇的に高速化できることを発見し、それを利用した。つまり、フロッピーに入っているファイルをRAMディスクにコピーして使用したのである。WordStarは当時としては大型の実行プログラムであり、オーバーレイ方式をとっていたため頻繁にディスクにアクセスしたが、RAMディスクにすることによってこれが高速化されたのである。もっとも、最終的に編集したファイルはRAMディスクからフロッピーディスクに保存する必要があった。
当初から競合製品が存在したが(WordPerfectは1982年、Microsoft Word は1983年のリリース)、1985年ごろまではWordStarがx86向けワープロソフト市場を支配した。そのころ、マイクロプロは WordStar 4.0 をMS-DOS版としてではなくPC/AT互換機版としてリリースした。ただし対応OSは古い DOS 1.x であり、ディレクトリをサポートしておらず、ハードディスク関連機能も制限されていた。1980年代後半になると、最新機能を多数搭載した WordPerfect が市場を支配するようになる。当時英米でのワープロ専用機では、IBMの が市場を独占していた。ワープロ専用機は多数存在したが、IBMの最大のライバルはワング・ラボラトリーズであった。それらのマシンは大型のコンピュータ(汎用コンピュータミニコンピュータ)に接続して使用された(正確にはそれらのコンピュータ上で動くワープロソフトに専用端末を接続して使用していた)。
IBMがそれをパーソナルコンピュータ(パソコン)に移植した を発表したのを受けて、マイクロプロはその機能をコピーした WordStar 2000 を開発することに注力した。この製品はディレクトリ対応などの最新機能をサポートしていたが、従来のWordStarとはファイルフォーマットも互換性がなく、操作体系を一部斬新なものに変更していた。そのため徐々にWordPerfectなどにワープロソフト市場シェアを奪われていった。例えば、 というワープロソフトはワングのワープロ専用機のキー操作を再現していて、企業の秘書などが乗り換えるには最適だった。
マイクロプロ・インターナショナルはワードスター・インターナショナルへと再構築され、WordStar 2000 のごたごたで会社を辞めていったプログラマを再雇用した。また、1986年10月にはWordStarのクローンで機能拡張されている NewWord というワープロソフトのコードを取得した。これは、ピーター・ミーローが創業した NewStar という企業が開発したものである。その後のWordStarはNewWordのソースコードをベースとしてアップグレードされていき、文字列消去の取り消し機能、ボールド体・イタリック体などの印刷時の見た目を画面上で色の違いで表示する機能などを追加していった。NewWordをベースとした最初のWordStar (WordStar Professional 4.0) はDOS版とCP/M版がリリースされた。その後DOS版のみ 5.0、5.5、6.0、7.0 と順調にリリースを重ね、失ったシェアを取り戻しつつあった。
NewWord 以前のコードベースを保守していたプログラマチームは MS Word に似た WordStar 6.5 の開発を行っていたが、WordStar 7.0 を開発中のNewWord側のプログラマチームと内輪もめを起こし、結局 6.5 はリリースされないことになった。最後のDOS版は 7.0 Revision D で、当初の計画より数年早く 1992年12月にリリースされた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「WordStar」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 WordStar 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.