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Xabre(セイバー)は、SiS社が開発したビデオチップ(グラフィックアクセラレータ、GPU)、およびそれらの製品シリーズ名である。 Xabreという名称は、eXtraordinary, Advanced, Brilliant, Rapture, Enrichmentの5語より1字ずつとり、剣を意味する Saber の音に当てはめたものである。性能・価格的には、ローエンドからメインストリームクラスの製品である。 ==概要== Xabreは、SiSによるビデオチップ「SiS 315」の後継製品で、コードネーム SiS 330 シリーズとして開発された。256bitの3Dエンジンと128bitの2Dエンジンで構成されるグラフィックスコアを持つ。 4P/2Tで構成されるピクセルシェーダー Pixelizer およびバーテックスシェーダー Vertexilzer を搭載することでDirectX 8.1に対応している。Xabre発表当時、Vertexilzerに関しては「コストを抑えるためにVertex Shaderは搭載していない」と説明されており、Xabre 600のデビューと同時期にドライバが完成するまでは、CPUによるエミュレーションによって代替としていた。 また、AGP 8Xバスを他社に先駆けて採用。SiSはAGP 8XならびにDirectX 8へ対応したXabreのデザインを 8X8 と呼んだ。Xabreの発表時はまだAGP 8Xの規格自体が正式に策定されておらずプロポーザル規格に準じた対応であったが、AGP 8xをサポートするSiS 648チップセットと合わせ、同シリーズのアドバンテージとして積極的にアピールされた。この他、2x/4xのFSAAに対応する Jitter-Free Anti-Aliasing およびディスプレイ出力の色調補正を行う Coloredeemer などの機能を搭載する。 さらにコンパニオンチップのSiS 301を併用すると、デュアルディスプレイ機能の Double Scene Technology を利用可能となる。これによりセカンダリの出力はVGAだけでなく、DVIまたはS-Video/NTSC/PALの出力も可能となる。実際にXabre 400/600を搭載したビデオカードの多くがSiS 301を搭載している。 動画再生支援機能としてはMCに対応し最大20Mbit/secのビットレートでMPEG-1/2のハードウェアデコードが可能な他、スケーリングおよびインターレース補完、ダウンスケーリングにもハードウェアで対応するなど意欲的な実装となっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Xabre」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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