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アウドゥン・ボイセン : ウィキペディア日本語版
アウドゥン・ボイセン

アウドゥン・ボイセン(Audun Boysen、1929年5月10日 - 2000年3月2日)は、ノルウェーの陸上競技選手。1956年メルボルンオリンピックの銅メダリストである。ノルウェー北部北極圏内のトロムス県ビョルコイ出身。ソール・トロンデラーグ県リッサで育った。
== 経歴 ==
ボイセンは、1950年代に、800mを中心に活躍した男子中距離選手である。1955年、1956年と世界ランク2位に位置し、この時代おおむね世界ランクトップ10に位置していた。1955年には、1000mで2分19秒0の世界新記録を樹立。また、同年には800mで、1分45秒9のノルウェー新記録(1939年にドイツルドルフ・ハルビッヒが出した1分46秒6の世界記録を破るものであったが、同走のベルギーロゲール・モエンスが1分45秒7で走ったため2着)を樹立。この記録は、1992年に破られるまで37年間もノルウェー記録として残った。また、ボイセンは、肘の使い方がうまくレースでの競り合いにも強かったことで有名であった。
国際大会では、1954年のベルンで開催されたヨーロッパ選手権で銅メダルを獲得。そして、1956年には、メルボルンオリンピックで、アメリカトーマス・コートニーイギリスデレク・ジョンソンに次いで銅メダルを獲得した。また、1958年のストックホルムで開催されたヨーロッパ選手権では、イギリスのマイケル・ローソンに次いで2着でゴール。しかし、その後、ローソンはカーブでインコースをショートカットし失格と判定され、ボイセンが優勝。しかし、イギリスチームがこの判定に不服を申し立て判定が覆り、ローソンは金メダル、ボイセンは銀メダルとなった。すでに帰国していたボイセンは金メダルをローソンに送付した。
ボイセンはその後は、オスロの企業で臨床心理士の職に従事した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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