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アウリスのイピゲネイア : ミニ英和和英辞書
アウリスのイピゲネイア
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


アウリスのイピゲネイア : ウィキペディア日本語版
アウリスのイピゲネイア

アウリスのイピゲネイア』(, Iphigeneia en Aulidi、)は、古代ギリシアエウリピデスによるギリシア悲劇の1つ。
紀元前408年からエウリピデス死去の紀元前406年の間に書かれ〔See Hans Christian Günther, ''Euripides. Iphigenia Aulidensis'', Leipzig, Teubner, 1988, p. 1.〕、最初は『バッコスの信女』、エウリピデスの子もしくは甥の小エウリピデス作『コリントスのアルクマイオーン』と共に三部作として上演され〔See Suda, s.v. .〕、アテナイディオニューシア祭で優勝している。
『アウリスのイピゲネイア』は、トロイア戦争ギリシア軍総大将のアガメムノーンを狂言回しとする。アガメムノーンが娘イーピゲネイアを生贄にささげると決意したのは、女神アルテミスの怒りを和らげて船団を出発させ、対トロイヤ戦で自軍の名誉を保つためであった。イーピゲネイアの運命を巡ってアガメムノーンとアキレウスは対立し、この対立は長編詩『イーリアス』冒頭でも描かれている。
主要な登場人物を描く際、エウリピデスは劇的効果を狙ってイロニーを多用している。
== 背景 ==
ギリシア軍は、トロイアへの出航準備を済ませてボイオーティアのアウリス港で待機していたが、風がぴたりと止んだため果たせずにいた。カルカースに占わせた結果、これは単なる気象異常ではなく、女神アルテミスの意志によるものだと分かる。アガメムノーンが女神の逆鱗に触れたため、女神は風を止めたのである。
カルカースは将軍に、女神の怒りを和らげるためには、アガメムノーンは長女イーピゲネイアを生贄にささげなくてはならないと告げる。アガメムノーンは恐懼したが、浜に集められた兵士たちは鬱屈しており、このままでは反乱が起きる可能性が高まっていたため、決断せざるを得なくなる。アガメムノーンは、妻のクリュタイムネーストラーに伝令を送り、戦に出立する前にギリシア軍兵士のアキレウスとイーピゲネイアを結婚させると言って、娘をアウリスに呼び寄せる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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