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青菅
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アオスゲ(''Carex leucochlora'')は、単子葉植物カヤツリグサ科スゲ属の植物の一種。全体に緑色で、鞘や鱗片にも赤や黒に染まるところがない。ただし、アオスゲと呼ばれるものには多くの変異があり、それらを種内の変異と見なすか、複数種に分けるかについて専門家にも意見の差がある。また、近縁な異種も多く、同定が難しい。 == 基本的特徴 == 広い意味でのアオスゲの特徴は、以下のようなものである。 *草丈は30cm程度の小型のスゲである。 *葉は線形、根元には褐色の鞘がある。匍匐枝は出さないか、出しても長く横にはうことはない。普通は小型の株が寄り集まった姿になる。 *花茎はやや立ち上がり、先端近くに小穂がつく。 *最下の小穂の苞は、ごく短い鞘があり、先端は葉状。 *先端の小穂は雄性、こん棒状か太短い楕円形。側方の小穂は雌性で2-3個、楕円形から筒状。 *果胞はひし形に近い楕円形で、表面にまばらに毛がはえる。 *果実は楕円形、断面は三角形、柱頭の基部は狭まってからすぐに広がり、そこから先に向かって細まる。つまり果実の先端に帽子状の付属物がある。 *雌花の鱗片は倒卵形で果胞よりやや短く、中央から芒が出て、その先端は果胞より長い。 *根元の鞘が薄い褐色であるほかは、花茎の鞘、鱗片などすべて緑色で赤や黒などに着色しない。 この範囲にはいるスゲは北海道から南西諸島、伊豆諸島にまで分布し、田舎の道路わきから日向の草地、海岸縁の砂浜、岩場から森林内までさまざまな環境に生育する。生育する場によってもその姿は実にさまざまになる。
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