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アンカーボルト(英語:anchor bolt)とは、木材や鋼材といった構造部材、もしくは設備機器などを固定するために、コンクリートに埋め込んで使用するボルトのこと。 引張りやせん断に抵抗することによって、コンクリートに取り付けられた構造部材や設備機器が、分離・浮遊・移動・転倒することを防ぐ役割をもつ。 == 特徴 == * 形状は、L型、J型などがある。 * 太さは、M12・M16・M20・M22・M24・M27・M30・M33・M36などがある。 * 長さは、太さに応じてさまざまである。 * 材質は、一般構造用圧延鋼(JIS G 3101)のSS400・SS490、あるいは、建築構造用圧延棒鋼(JIS G 3138)のSNR400A・SNR400B・SNR490Bなどがある。 * 表面処理は、素地(無処理)のものや、電気めっきや溶融亜鉛めっきを施したものがある。 * アンカーボルトの引き抜き強度は、一般的に、アンカーボルトのコンクリートに接する表面積に比例し、深く埋め込むほど、また、太いアンカーボルトほど、引き抜き耐力が大きくなる。埋め込み長さは、一般的に、直径の35~40倍必要である。埋め込み長さが短いと、アンカーボルトが所定の耐力に達する前に抜けてしまい、アンカーボルト本来の強度や粘りを発揮できない。また、引き抜き強度を増大させるために、ボルトの先端を曲げたり、先端にプレートを取り付けたりする。 * 建築構造物や土木構造物の基礎(この場合の基礎は橋台なども入る)の場合には、コンクリート打設前に、あらかじめアンカーボルトを埋め込んでおく。この場合、アンカーボルトは鉄筋に結束するか、アンカーボルト用の架台に取り付けて固定する。 * コンクリート製の床や壁面に部材などを固定する場合や、天井に配管や二重天井のための吊りボルト(全ネジ、寸切りとも呼ばれる)を吊るために、コンクリート打設後にドリルなどで穴を空けてボルトを押し込む、または叩き込むものは、あと施工アンカーボルトという。一旦埋め込むと抜けにくい形状となっている。コンクリート打設後に行うものは基本的には打ち込み式とケミカル式に分類される。 * 設備機器などを据え付ける時に、もう一度位置を微調整する必要がある場合は、箱抜きを行いL字型アンカーボルトを機器の設置後にモルタルで埋める工法も以前は行われたが、地震時にモルタルごと抜けることがあり、引き抜き強度で劣る。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アンカーボルト」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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