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イオレー[ちょうおん] イオレー()は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してイオレとも表記される。オイカリア王エウリュトスの娘で、イーピトス、クリュティオス〔ロドスのアポローニオス、1巻。ヒュギーヌス、14。〕、トクセウス、モリオーンと兄弟〔シケリアのディオドロス、4巻37・5。〕。ヘーラクレースとデーイアネイラの子ヒュロスの妻となり、クレオダイオス〔ヘロドトス、6巻52。パウサニアス、3巻4・10。〕、エウアイクメーを生んだ〔『大エホイアイ』(パウサニアスによる引用、4巻2・1)。〕。 == 神話 ==
=== 弓競技 === イオレーは美しい女性だったので、父エウリュトスはイオレーを結婚させたくなかった〔ソポクレース『トラーキースの女たち』古註、354。〕。そこでエウリュトスは自分と息子たちに弓競技で勝利した者に娘を与えるとした。しかしヘーラクレースがやって来て彼らに勝利すると、エウリュトスと息子たちは狂気したヘーラクレースがメガラーとの子供を殺したようにイオレーとの子供を殺すのを恐れ、結婚に反対した〔アポロドーロス、2巻6・1。〕。のみならず彼らはヘーラクレースを酒で酔わせて追い出した〔ソポクレース『トラーキスの女たち』。〕。 シケリアのディオドロスによれば、ヘーラクレースはメガラーの子を殺してしまったのでメガラーが自分の子供を生んでくれるか不安になり、メガラーをイオラーオスに与え、自分はイオレーに求婚したという。しかしエウリュトスはイオレーがメガラーと同じ不幸を味わうことを恐れ、結婚に反対した。このためヘーラクレースは怒ってエウリュトスの馬を奪った〔シケリアのディオドロス、4巻31・1~31・2。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「イオレー」の詳細全文を読む
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