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ウルヴェル : ウィキペディア日本語版
ウルヴェル

ウルヴェル(Ulver)はノルウェーブラックメタルインダストリアルフォークトリップ・ホップバンド。アルバム毎に音楽性を変えるのが特徴である。「Ulver」はノルウェー語で「狼」の意で、英語読みでウルヴァーと表記される場合もある〔Sunn O)))との共作 『テレストリアルズ』(2014年)の日本盤〕。
== 来歴・音楽的特徴 ==
1992年にKristoffer Ryggを中心に結成され、デモとファーストアルバムを発表。
初期三作はブラックメタル三部作と呼ばれる。これらは17世紀のデンマーク出身で賛美歌を作曲していたThomas Kingoから影響を受けている〔http://www.jester-records.com/ulver/ulver_history.html〕。
ファーストアルバムは、アコースティックギターを駆使したフォークとブラックメタルの融合といえるサウンドである。その後に発売されたセカンドアルバムはフォークが全面に押し出されたアルバムであるが、サードアルバムはブラックメタルに戻っている。このサードアルバムがセンチュリー・メディアから配給され、国際的にデビュー。
1999年に出された4枚目のアルバムは、イギリスの詩人・画家のウィリアム・ブレイクの「天国と地獄の結婚」をテーマとしている。音楽性もインダストリアル的傾向が強くなり、いわゆるトリップ・ホップとなった。この作品の方向性を巡ってセンチュリー・メディアと対立した結果、Rygg以外のメンバーは総入れ替えとなり、レーベルを離脱した上で自身が設立したJester Recordsからの発表となったが、作品は好評をもって迎え入れられた。以後、実験的な要素も含め、アルバム毎に音楽性を変えた作品をリリースしている。
「Messe I.X-VI.X」の製作時には、ヘンリク・グレツキ交響曲第3番グスタフ・マーラーグスターヴ・ホルストWhenNurse with Woundのサウンドコラージュ、70年代のクラウトロックやシンセミュージック、アシュ・ラアウトバーン、80年代のポップ・スコア、ジョン・カーペンターTin Drumテリー・ライリー十字架のヨハネからの影響を語っている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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