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ウルヴェル(Ulver)はノルウェーのブラックメタル、インダストリアル、フォーク、トリップ・ホップバンド。アルバム毎に音楽性を変えるのが特徴である。「Ulver」はノルウェー語で「狼」の意で、英語読みでウルヴァーと表記される場合もある〔Sunn O)))との共作 『テレストリアルズ』(2014年)の日本盤〕。 == 来歴・音楽的特徴 == 1992年にKristoffer Ryggを中心に結成され、デモとファーストアルバムを発表。 初期三作はブラックメタル三部作と呼ばれる。これらは17世紀のデンマーク出身で賛美歌を作曲していたThomas Kingoから影響を受けている〔http://www.jester-records.com/ulver/ulver_history.html〕。 ファーストアルバムは、アコースティックギターを駆使したフォークとブラックメタルの融合といえるサウンドである。その後に発売されたセカンドアルバムはフォークが全面に押し出されたアルバムであるが、サードアルバムはブラックメタルに戻っている。このサードアルバムがセンチュリー・メディアから配給され、国際的にデビュー。 1999年に出された4枚目のアルバムは、イギリスの詩人・画家のウィリアム・ブレイクの「天国と地獄の結婚」をテーマとしている。音楽性もインダストリアル的傾向が強くなり、いわゆるトリップ・ホップとなった。この作品の方向性を巡ってセンチュリー・メディアと対立した結果、Rygg以外のメンバーは総入れ替えとなり、レーベルを離脱した上で自身が設立したJester Recordsからの発表となったが、作品は好評をもって迎え入れられた。以後、実験的な要素も含め、アルバム毎に音楽性を変えた作品をリリースしている。 「Messe I.X-VI.X」の製作時には、ヘンリク・グレツキの交響曲第3番、グスタフ・マーラーとグスターヴ・ホルスト、WhenやNurse with Woundのサウンドコラージュ、70年代のクラウトロックやシンセミュージック、アシュ・ラやアウトバーン、80年代のポップ・スコア、ジョン・カーペンターやTin Drum、テリー・ライリー、十字架のヨハネからの影響を語っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウルヴェル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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