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オールウェザー(''All Weather'')とは、競馬などで使用される馬場(走路)の一種、および、その馬場を構成する素材の総称である。全天候馬場、合成馬場、人工馬場ともいう。 == 概説 == 競馬でおもに使用されている馬場の種類には芝とダートがあるが、芝は使用しているうちに馬の蹄によって掘られて表面が荒れてしまい、競走馬の故障の原因となったり、見栄えも悪くなるといった欠点がある。また、荒れた馬場を修復するためには多くの手間と費用がかかり、とりわけ低温な欧州の冬季には競馬の開催そのものが困難となる。 一方、砂や土を使っているダートは表面をならすだけで修復できるが、乾くと人馬の健康上の被害や環境面での影響が懸念されている砂埃が発生したり、雨が降ると水溜りができたり流れたりしてしまう。また、砂煙が発生しているところに西日が当たると視界が悪くなり、これも競走中の人馬に危険を及ぼす恐れも指摘されている。 コースコンディションの維持は競馬の開催を行うためには不可欠であり、表面をならすのが容易でクッション性も高く、砂埃の発生が少なく、水はけもよいといった理想的なコンディションを維持できる馬場の開発は長年の研究課題とされ、さまざまな素材が開発された。このような人工素材を使用した馬場をオールウェザートラックやオールウェザーコースと呼ぶ。そのほかに合成馬場(Synthetic surface=シンセティックサーフィス)や人工馬場(Artificial surface=アーティフィシャルサーフィス)などとも呼ばれる。また、製品名をそのままオールウェザーと同様の意味で使用する場合もある。オールウェザーは競馬場や競走馬のトレーニングセンターのほか、乗馬用の馬場などにも導入されている。 2009年1月に発表されたワールド・サラブレッド・ランキングから、馬場の区分に従来の芝(Tと表記。Turfの略)とダート(Dと表記。Dirtの略)に加え、人工馬場(Aと表記。Artificial surfaceの略)が追加された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オールウェザー (競馬)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Synthetic racetrack surfaces for horse racing 」があります。 スポンサード リンク
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