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カシノナガキクイムシ(''Platypus quercivorus'')とは、コウチュウ目・ナガキクイムシ科の昆虫である。広葉樹に被害を与える害虫である。成虫の体長は5mm程度の円筒状であり、大径木の内部に穿孔して棲息する。穿孔された樹木は急速に衰える。夏場でも葉が真っ赤に枯れることから、景観上の問題となることもある。 == 概要 == 夏場に被害が目立つようになる。樹木の周囲に、穿孔によって排出された木のくず(フラス)が散乱することも特徴である。樹種はカシ、シイ、ナラ類が対象となりやすく、しばしば大量発生と衰退を繰り返す。人里から離れた奥山の旧薪炭林の他,里山でも被害は見られる。昆虫が病原体を運ぶことが、マツ材線虫病(松くい虫)の被害と共通しているが、両者に関連性は無い。 本種は「養菌性キクイムシ」と呼ばれるグループに属し、幹に掘ったトンネル(孔道)の内壁に繁殖した菌類(酵母)を食べて生活している。体には、マイカンギアと呼ばれる菌類を保持する特殊な器官があって、枯れた木から生きている木へと菌類を運ぶ。本種と強く結びついている菌類としては、カビの仲間である''Raffaelea quercivora''〔, Takanori and Shinichiro , 2002, ''Raffaelea quercivora'' sp. nov. associated with mass mortality of Japanese oak, and the ambrosia beetle (''Platypus quercivorus''), ''Mycoscience'' 43: 255-260. 〕(俗に「ナラ菌」と呼ばれる)がよく知られる。 本種による影響の例として、京都市の「五山送り火」で知られる如意ヶ嶽(大文字山)など東山連峰では、2005年から2010年までの6年間に亘り、本種の影響と見られるナラ枯れの被害が拡大している〔ナラ枯れ:夏なのに紅葉? 東山襲う 毎日新聞 2010年8月3日〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カシノナガキクイムシ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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