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catalase =========================== ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
カタラーゼ(catalase)は、過酸化水素を不均化して酸素と水に変える反応を触媒する酵素。ヘムタンパク質の一種であり、プロトヘムを含んでいる。細胞内のペルオキシソームに存在し、過酸化水素を使って酸化・解毒をおこなう。 過酸化水素の発見者であるフランスの化学者ルイ・テナール(1818年に発見)は、カタラーゼとして知られるある種の物質が、過酸化水素の分解速度を高めることに気付いた。この物質をカタラーゼと命名したのはドイツの農業化学者O.レーブである〔"A NEW ENZYME OF GENERAL OCCURRENCE IN ORGANISMIS",Science 4 May 1900: Vol. 11 no. 279 pp. 701-702 〕。カタラーゼを単離し、結晶化したのは米国の化学者ジェームズ・サムナー、カタラーゼのアミノ酸配列を決定したのは、Walter A. Schroederらである。 毎秒当たりの代謝回転数は全酵素のなかでも最も高く、4000万に達する〔カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第1巻 細胞生物学、David Sadavaほか、講談社、2010年、p.18.〕。ヒトの場合、カタラーゼは4つのサブユニットで構成されており、各サブユニットは526のアミノ酸から成る〔A Hirono et al."A Novel Human Catalase Mutation (358 T6del) Causing Japanese-type Acatalasemia," Blood Cells, Molecules, and Diseases (1995) 21(23) Dec 15: 232-234 (pdf) 〕。分子量は約24万。ヘムとマンガンを補因子として用いる。 ヒトを始めとして肝臓に多く存在するため、肝臓をオキシドールにつけると酸素が発生する。ヒトの場合、このタンパク質をコードしている遺伝子はCATで第11染色体のp13に存在する。また、この遺伝子が欠損すると無カタラーゼ症を発症する。 至適pHは約7.0、至適温度は37℃。以下の反応の活性化エネルギーを下げることで、触媒として機能する。 : 2 H2O2 → O2 + 2 H2O 過酸化水素のほか、ホルムアルデヒドやギ酸も基質として触媒できる。重金属の陽イオンやシアン化物は阻害因子として働く。 高温のガスを噴射するミイデラゴミムシの能力は、カタラーゼの高い代謝回転数に依存している。 また、細菌がこの酵素をもつか否かは、細菌を同定する上で非常に重要であり、それはカタラーゼテストによって判別できる。 カタラーゼの含有量が多ければ多いほど、過酸化水素水(オキシドール)を混ぜた時に、より速く、多くの酸素を発生する事ができる。 == 出典 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カタラーゼ」の詳細全文を読む
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