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カンヘル〔望月訳 (1981), p. 116.（「チラム・バラムの予言」訳注96）〕 (Canhel〔望月訳 (1981), p. 65.（チラム・バラムの予言 天使への祈り）〕, Cangel〔) またはカンヘル竜〔（カンヘルりゅう）は、メソアメリカの神話伝承にみられる竜である〔。 == 『チラム・バラムの予言』でのカンヘル == カンヘルは、マヤ族の最高神官であったチラム・バラムが語った予言を記録した文書『』に登場する。 マヤ神話を伝える『チラム・バラムの予言』でのカンヘルの名称は、まず天地創造の伝説〔望月訳 (1981), pp. 55-61.（チラム・バラムの予言 天地創造）〕〔土方 (2005), p. 116.（第5章 ユカタン・マヤ人の神話と予言の書『チラム・バラムの書』の世界）〕に現れる。天界の神々〔望月訳 (1981), p. 115.（「チラム・バラムの予言」訳注92）〕である〈13の神〉が、冥界の神々〔望月訳 (1981), p. 115.（「チラム・バラムの予言」訳注94）〕である〈9の神〉に捕らえられて暴力的な仕打ちを受けた上に「カンヘル（竜）の標章」を奪われたと語られている〔望月訳 (1981), p. 56.（チラム・バラムの予言 天地創造）〕〔。ここでのカンヘルについて、研究者のロイズは、神や神官が保有する、蛇の頭をした竜を形取った権棒であろうと考えている〔。 『チラム・バラムの予言』の別の箇所〔望月訳 (1981), pp. 62-68.（チラム・バラムの予言 天使への祈り）〕では、カンヘルは、神が星を創造した際に出現した風の竜だとされている〔〔 。彼らは「赤いパワフトゥン」「白いパワフトゥン」「黒いパワフトゥン」「黄色いパワフトゥン」と呼ばれた〔望月訳 (1981), p. 66.（チラム・バラムの予言 天使への祈り）〕 。神が姿を見せた時には、カンヘル竜の権棒を携えたほかに、これら4頭のカンヘル竜を伴っていたとされる〔。 カンヘル竜の中にセルピヌス (Cerpinus 〔 で確認した綴り。〕) と呼ばれるカンヘルがおり、まだ天地が存在しなかった頃にはその掌の上で天使らへの洗礼を行ったとされる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「カンヘル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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