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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
;キューレーネーの系図 (ピンダロス『ピュティア祝勝歌』第9歌) キューレーネー()は、ギリシア神話に登場する人物あるいは女神である。長母音を省略してキュレネとも表記される。女狩人であり、アポローンの恋人となり、アリスタイオスを生んだ。ペラスゴスの妻のキュレーネー(Kyllene)とは別人。 == 神話 == キューレーネーの父は、ラピテース族の王ヒュプセウスで、河神ペーネイオスとナーイアスのクレウーサの息子〔ピンダロス『ピュティア祝勝歌』第9歌13-18行。〕。母は、ナーイアスのひとりクリダノペーである〔ロバート・グレーヴス、82章a。〕。キューレーネーは家事労働より狩りを好み〔ピンダロス『ピュティア祝勝歌』第9歌18-19行。〕、アルテミスから2頭の猟犬を贈られたという。カリマコスの説では、メーデイアがペリアースを謀殺したときの葬礼競技で徒歩競走に勝ったのはキューレーネーであったとする。 あるとき、ペーリオン山中で狩りをしていたキューレーネーはライオンと遭遇し、格闘の末これを殺した。たまたまこれを見たアポローンは大いに驚いて、ケイローンを呼んで相談した。ケイローンはアポローンの恋心を見抜き、望みどおりキューレーネーを妻とするよう助言し、キューレーネーは神の子を身ごもるであろうと予言した。アポローンはキューレーネーをさらって黄金の車に乗せ、北アフリカのゼウスの庭園に連れて行った〔ピンダロス『ピュティア祝勝歌』第9歌26-53行。〕。 二人はリビアでアプロディーテーに迎えられ、この地でキューレーネーはアリスタイオスを生んだ。後年この場所にキューレーネー市が建ったのは、このことにちなんでいる。アリスタイオスの飼っていたミツバチが死んだとき、キューレーネーは原因をプローテウスから聞き出すようアリスタイオスに助言した〔ウェルギリウス『農耕詩』4巻530―547行。〕。 キューレーネーは、そのあともう一人アポローンの子イドモーンを生んだ。イドモーンは予言者で、アルゴナウタイの一人となった。イドモーンの子テストールは〔高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.53a、160a。〕、トロイア戦争においてギリシア側の予言者として知られるカルカースの父である〔『イーリアス』1巻。〕〔ヒュギーヌス、128。〕。 また、キューレーネーはアレースと交わって(トラーキアの)ディオメーデースを生んだともいう。ディオメーデースは人食い馬を飼っていて、ヘーラクレースの8番目の功業のときに殺された〔アポロドーロス、2巻58。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キューレーネー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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