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ギ酸アンモニウム(Ammonium formate)は、NH4HCO2という化学式を持つギ酸のアンモニウム塩である。無色吸湿性の結晶固体である。 ==利用== 純粋なギ酸アンモニウムは、加熱するとホルムアミドと水に分解され、これが工業的な主な利用となる。また、ギ酸アンモニウムと希酸を反応させるとギ酸が得られ、ギ酸アンモニウムはギ酸からも作られるため、ギ酸の貯蔵形態としても使われる。 ギ酸アンモニウムは、官能基のパラジウム炭素還元にも用いることができる。パラジウム炭素の存在下で、ギ酸アンモニウムは水素、一酸化炭素、アンモニアに分解される。生成した水素ガスはパラジウムの表面に吸収され、そこで様々な官能基と反応する。例えば、アルケンはアルカンに還元され、ホルムアルデヒドはメタノールに還元される。励起した異原子への単結合は、水素で置き換わることもできる(水素化分解)。 ギ酸アンモニウムは、アルデヒドやケトンの還元的アミノ化にも用いることができる(ロイカート反応)。 ギ酸アンモニウムは、高速液体クロマトグラフィーのバッファとして用いることもでき、LC/MSを行うのに適している。ギ酸アンモニウムとアンモニウムイオンの酸解離定数は、それぞれ3.8と9.2である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ギ酸アンモニウム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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