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クロスネット局(クロスネットきょく)とは、地上波を用いる日本の放送局において、複数のネットワークに属すもののことである。 テレビジョン放送については民放テレビ全国四波化の進展によってクロスネット局は減少してきているが、中波ラジオ放送 (AM) はそのほとんどがクロスネット局である。超短波放送 (FM) にはクロスネット局は存在しない。 == テレビジョン放送 == 1960年代後半から関東・近畿・中京広域圏などを除く各地でUHF波による民放の第2局が開局されるようになり、クロスネットでの編成を行う放送局が増加した。 しかし1980年代に入ると、それまでフルネット局が少なかったANN系列局が続々開局したことに伴い、クロスネットを解消する局が続出した。ただ、新局の開局にあたって、どの局もすんなりと番組が移行したわけではなく、中継局の未整備・スポンサーの都合などにより、一部の人気番組については、新たに開局した系列局ではなく、かつて放送していた系列外の放送局で一定期間続けて放送する事例があった。 JNN系列局は、排他協定の規則により、クロスネットは禁止となっている〔JRNのシングルネット局は(加盟34局中)TBS・CBC・RKB・RBCの4局のみで、残り30局は全てNRNとのクロスネットとなっている。〕が、過去には一部のJNN加盟局で例外的に他系列とのクロスネット局があった。 TXNは、1980年代からネットワークの拡大を進め始めるも、これまでクロスネット局は存在したことが無いが、TXN系列局がある地域を除く全ての地域〔TXN系列局の視聴エリアは、放送対象地域である北海道、関東1都6県、愛知、大阪、岡山、香川、福岡の13都道府県およびその周辺に限られる。〕を中心として、番組販売扱いで同ネットワークの番組を放送している実態がある。 一方、クロスネット局を多く抱えている日本テレビ系列では、ニュース系列であるNNNと番組の供給機構であるNNSは別の存在として機能しているが、NNSはネットワークセールス番組に関し、クロスネット局に対しては完全購入を義務付けず、スポンサーの差し替えも認める「非マストバイ指定」を行っている。 平成新局においてはクロスネット局が存在しないが、エリア3局目が平成新局として開局した場合、エリア内で存在しないTXN以外の系列外ネット局の番組を編成する場合がある〔現在このような編成を行っているのは、テレビ朝日系列の青森朝日放送(フジテレビ系列局が存在しない青森県に存在し、同系列の番組を一部ネット)、TBS系列のチューリップテレビ(テレビ朝日系列局が存在しない富山県に存在し、同系列の番組を一部ネット)の2局のみ。〕〔過去の事例では、テレビユー山形は開局当初、山形放送及び山形テレビの編成から外れたANNの番組を一部ネットしていたが、山形テレビがFNSからANNにネットチェンジした際には、ANNの番組が山形テレビに移行し、さくらんぼテレビが開局するまでの間、FNSの番組をネットしていた。また、あいテレビは愛媛朝日テレビが開局するまで、先発2局の編成から外れたANNの番組を放送していた。長崎文化放送はテレビ長崎のNNN脱退から長崎国際テレビの開局までの間、ごく一部のNNSの番組をネットしていた。山口朝日放送もごく僅かの期間にFNSの番組を放送していた事がある。〕が、その本数は老舗局と比べて少ない。 この他、加入していない系列の番組を同時ネットする非正規のクロスネットも各地で見受けられた。特に、テレビ放送初期の1960年代までは大都市以外の地域では県域民放が1社しかないため、名目上はJNN系列でありながら、ネットワーク回線の都合からNNS系列を中心とした他局との混成放送による事実上のクロスネットが多数存在した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クロスネット局」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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